横浜市は8日、市内の工場で製造された生ハムからサルモネラ属菌が検出されたと発表した。食品販売店「カルディコーヒーファーム」で商品名「Original生ハム切り落とし」として販売されており、店舗を運営するキャメル珈琲(東京)が約7万個の自主回収を始めた。現時点では健康被害の情報は確認されていないという。
市によると、4月下旬に生ハムを製造している「オーバーシーズ横浜工場」(同市栄区)で抜き取り検査を2回実施。保管されていた六つの製造ロットの一部からサルモネラ属菌が検出されたという。食品衛生法違反として、同じ製造ロットの回収を行政指導した。
一方、キャメル珈琲は全ロットの販売を中止し、自主回収を始めた。賞味期限は5月7~18日という。
サルモネラ属菌に汚染された食品を食べると、激しい腹痛や下痢、嘔吐(おうと)の症状が出る場合がある。
自主回収の問い合わせはキャメル珈琲お客様相談室(0120・415・023)、症状が出た場合は市保健所感染症・食中毒緊急通報ダイヤル(045・664・7293)へ。【蓬田正志】