(写真:読売新聞)
5日午後4時15分頃、宮城県栗原市築館のため池で、「子どもが沈んでいる」と110番があった。小学生の兄弟が近所の男性に救助され、病院に搬送されたが、同市の小学1年佐々木楓(ふう)君(6)の死亡が確認された。小学5年の兄(10)は意識があり、命に別条はないという。
県警や市教育委員会などによると、2人は友人らと計6人で釣りをしていた。佐々木君が誤って池に転落したため、兄が助けようとしたという。佐々木君は入学式を11日に控えていた。
ため池を管理する市によると、周辺には柵や注意喚起の看板はなく、立ち入りを規制する目的で打たれていたくいは、老朽化で多くが倒れていた。近所の女性(78)によると、ため池は釣りスポットして知られていて、「子どもたちだけで釣りに来ていることもあり、危ないと思っていた。こんな事故が起きて残念だ」と話した。