
北海道警察本部=札幌市中央区で、貝塚太一撮影
北海道警は2日、運転していたパトカーで男性をはねて死亡させたとして、札幌白石署地域課の警部補、小舘紀幸容疑者(61)を自動車運転処罰法違反(過失運転致死)容疑で現行犯逮捕したと発表した。逮捕は1日。死亡した男性は路上でうずくまっていたとみられ、身元確認を急いでいる。
道警によると、小舘容疑者は1日午後8時15分ごろ、札幌市白石区東札幌1の4の市道でパトカーを運転中に男性をはね、死亡させたとしている。現場は片側2車線の信号のない直線道路で「前方を見ていなかった」と容疑を認めているという。
パトカーには小舘容疑者と20代の男性巡査長が乗車し、騒音の苦情を受けて出動していた。赤色灯をつけていたもののサイレンは鳴らさず、緊急走行中ではなかった。道警の久馬昌司監察官室長は「被害者のご冥福を心からお祈りいたします。今後の捜査結果を踏まえ、厳正に対処します」とのコメントを発表した。【真貝恒平】