17日午前10時10分ごろ、兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバー沖で、関西大(大阪府吹田市)と関西学院大(兵庫県西宮市)の学生が乗り込んだ小型ヨット6艇などが転覆した。天候急変に伴う強風が原因とみられる。学生ら計16人が一時海に投げ出されたが、西宮海上保安署の巡視艇などにより全員が救助され、けが人はなかった。
同保安署によると、同日午前9時ごろ、動力のついていない2人乗り小型ヨット計18艇がヨットハーバーを出港。各大学の学生らが別々の場所で練習していたところ約40分後に天候が急変し、ヨット6艇が次々と転覆した。
さらに、救助活動に当たった救助艇1隻も転覆し、18~21歳の学生15人と男性コーチ(51)が海に投げ出された。全員、ライフジャケットを着用していたという。
学生らが帰ってこないことを不審に思い、ヨット部関係者が118番。通報で駆け付けた西宮海上保安署や神戸海上保安部の巡視艇などが、午前11時ごろまでに全員を救助した。同保安署によると、当時、現場では風速14メートルの強風が観測されていた。