職務質問に応じず逃走の自転車男、両手広げて制止した警官と接触…転倒後に死亡

愛知県警察本部

　職務質問に応じず自転車で警察官に接触したとして、愛知県警稲沢署は７日夜、同県稲沢市、会社役員の男（５６）を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。男は自転車で逃走し、制止を求めた警察官と接触して転倒。頭を強く打って意識不明の重体となっていたが、８日朝、搬送先の病院で死亡した。

　発表によると、７日午後１１時５０分頃、パトカーで巡回中の署員３人が、稲沢市内で男を発見。不審に思い職務質問しようと車を降りると、男は逃げだした。男性巡査（２３）が追いかけて自転車の前に回り込み、両手を広げて制止を求めたが、男は止まらずに接触したという。

　男は転倒後に現行犯逮捕され、呼びかけに応じないことから病院に救急搬送された。

　同署によると、自転車は昨年、盗難届が出されていた。男性巡査は接触した際、警棒などは手に持っておらず、制圧行為も行っていないという。西崎恭尚副署長は「亡くなられた方のご冥福（めいふく）をお祈りする。現時点では適正な職務執行だったと判断している」とコメントしている。