トランプ氏宅FBI捜索に猛反発 共和党「司直の政治化だ」
2022/8/10
トランプ前米大統領(共和党)の南部フロリダ州の邸宅マールアラーゴが8日に連邦捜査局(FBI)の家宅捜索を受けたことについて、同党からは9日までに「司直の政治化だ」(ポンペオ前国務長官)(*1)などと反発の声が相次いだ。
上下両院の奪還を狙う11月の中間選挙で打撃となるのを懸念し、司法省を強くけん制した。
前大統領に対する強制捜査は極めて異例で、米国で大きな波紋を呼んでいる。
ジャンピエール大統領報道官は9日の記者会見で、バイデン大統領(民主党)も家宅捜索について事前に聞かされていなかったと説明し「司法省の捜査は独立している」と繰り返した。
一方、共和党下院トップのマッカーシー院内総務は声明で、共和党が下院の過半数を奪還すれば捜査の妥当性について監査を行うと警告。
「ガーランド司法長官よ、関連書類を保管してスケジュールを空けておけ」 (*2)とけん制した。
(*1)ポンペオ前国務長官
元大統領に対する令状執行は危険だ。司法省/FBIの明らかな政治的武器化は恥ずべきものである。司法長官は、250年にわたる慣行がなぜこの襲撃で覆されたのか説明しなければならない。ベンガジ事件ではヒラリーが、機密情報を持っていたことを証明したが、彼女の家宅捜索はしていない。
(*2)ケビン・マッカーシー共和党下院リーダー(院内総務)
「司法省は政治的武器化して、耐え難い状態にある。共和党が下院を奪還したら、この部局を直ちに監査する。事実を追認し手をこまねいているわけにはいかない。ガーランド司法長官、書類を整理し、予定を空けておけ!」