人気者セイウチ「フレヤ」を安楽死、人が近寄りすぎて危険と判断 ノルウェー


人気者セイウチ「フレヤ」を安楽死、人が近寄りすぎて危険と判断 ノルウェー

ボートにはい上がろうとする「フレヤ」=7月20日、ノルウェー・オスロ

【画像】ボートで休むフレヤ=7月19日

安楽死させたのは「フレヤ」と名付けられた若いメスのセイウチ。目撃情報に関するグーグルマップを管理していたノルウェー南東部大学の研究者がCNNに語ったところによると、フレヤはこの夏、SNSで話題になった。

ほかのセイウチと違ってフレヤは人を怖がる様子を見せず、小型ボートによじ上って日光浴する動画が人気を呼んでいたという。

これに対して漁業総局は、海水浴客がフレヤと一緒に泳いだり、フレヤに物を投げつけたり、写真を撮ろうと危険な距離にまで近づいたりする様子が目撃されたとして、フレヤに近付かないよう呼びかけていた。

しかしそうした勧告が守られなかったため、当局はフレヤを別の場所に移すことなども検討したが、相当な困難が予想されることから現実的ではないと判断したとしている。

安楽死の判断は正しかったと漁業総局は強調し、「動物愛護は大いに尊重しているが、人命と安全を優先しなければならない」と説明。大勢の人がフレヤの至近距離に集まっている写真を公表した。メスのセイウチは体重600~900キロになるとしている。

フレヤを安楽死させた措置について、ノルウェー南東部大学の研究者は「性急すぎる」判断だったとしてフェイスブックで漁業総局を批判した。例年の行動パターンから判断すると、フレヤは間もなくオスロフィヨルド湾からいなくなっていたはずだと指摘し、「私から見れば、安楽死する必要は全くなかった」と訴えている。



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