アメリカの研究者らがアメリカとロシアの間で核戦争が起きた場合、世界の50億人以上が餓死する恐れがあるとする試算を発表しました。
アメリカのラトガース大学などの研究チームが科学誌「ネイチャー・フード」で発表した研究では核戦争が食料供給に与える影響を分析しています。
研究では、核戦争が起きると放射能で土壌や水が汚染されるだけでなく、火災によって発生する大量のばい煙によって気温の低下や深刻な日照不足を引き起こすと指摘しています。
米ロ間で核戦争が起きると1.5億トンものばい煙が拡散され、戦争後3年から4年で世界全体のおよそ9割の食料供給量が失われ、その結果、50億人以上が餓死する恐れがあるとしています。
論文を発表した科学者の一人は「このデータが我々に訴えているのは一つだけ。核戦争は決して起こしてはならないということだ」と訴えています。
テレビ朝日