米国とトルコの関係改善を阻止したいロシア、偽情報によるF-16V売却潰しは失敗

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ロシアの国営通信は「トルコがS-400追加輸出(第2次バッチ)に関する契約に署名した」と報じたが、直ぐにトルコも米国もこれを否定したためフェイクニュースによるF-16V売却潰し=米国とトルコの関係改善阻止は失敗に終わった格好だ。

偽情報によるロシアの手口は多用しすぎたため通用しなくなってきたのだろう

トルコは旧式化したF-16C/Dをアップグレードするため米国にF-16V売却(新規にF-16Vを40機+既存機のV仕様アップグレード80機分)を要求中で、この売却話は「F-35プログラムからの追放に対する補償」のためバイデン政権から持ちかけたものと言われているが、S-400導入を問題視する米議会はトルコへのF-16V売却を認めず暗礁に乗り上げている。

米国とトルコの関係改善を阻止したいロシア、偽情報によるF-16V売却潰しは失敗

出典:GEN Konstantinos Floros

しかしトルコがフィンランドとスウェーデンのNATO加盟支持、トルコと対立するギリシャがF-16のアップグレード、ラファールやF-35A導入に動いており、このままでは軍事的バランスが一方的にギリシャに傾き地中海東部が不安定化するためバイデン政権はF-16V売却に前向きで、この問題を話し合うためトルコ代表団が訪米している最中だが、露国営通信が突然「S-400追加輸出に関する契約にトルコが署名した」と報じたためF-16V売却交渉が頓挫するのではないかと注目されていた。

確かにトルコはS-400追加導入を検討中だが、F-16V売却の障害になるS-400追加導入を代表団が訪米している時期に踏み切るとは考えにくく、トルコ国防産業庁は「交渉中の契約条件に何も進展がない=S-400の現地生産に関する条件で進展がないため追加導入の契約に署名していないという意味」と発表、国防総省の報道官も「ロシアの残虐な戦争を止めるため全ての国がロシアとの取引を避けるべきで、この件(S-400追加輸出)で何か進展があったとは認識していない」と述べている。

米国とトルコの関係改善を阻止したいロシア、偽情報によるF-16V売却潰しは失敗

出典:vitaly kuzmin / CC BY-SA 4.0

要するにロシアは国営通信を通じて「トルコがS-400追加輸出(第2次バッチ)に関する契約に署名した」というフェイクニュースを流布、米議会のトルコに対する心象を悪化させバイデン政権が進めるF-16V売却を阻止=トルコとの関係改善を失敗させようとした可能性が高いが、偽情報によるロシアの手口は多用しすぎたため通用しなくなってきたのだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin

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