板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)の見学が再開された中、先月19日、京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)の板門店第3哨所から見える北朝鮮の機井洞(キジョンドン)の文化会館に掲揚された人共旗がはためいている。[写真 共同取材団]
北朝鮮は24日、浮島丸事件77周年を迎え、日本の謝罪を促し、韓国政府の韓日関係改善の動きを批判した。
北朝鮮の宣伝メディア「わが民族同士」は浮島丸事件を振り返り、「日本の反動は77年になる今日まで厚かましくも、この事件を偶発的事故と描写している」と批判した。
続けて「浮島丸沈没事件が当時、日本当局の庇護下で主導細密に組織され計画的に敢行された一大謀略劇、極悪な朝鮮人虐殺犯罪というのが資料と目撃者の証言によって如実に証明された」と述べた。
また、「歴史的真実に対する歪曲捏造であるのと同時に、日本特有の狡猾さと破廉恥さの極致」とし「浮島丸沈没事件は到底容認できない反倫理的犯罪」と強調した。
朝鮮中央放送もこの日「日帝は浮島丸沈没事件を偽装し、帰郷の途についた多くの朝鮮人を非常に冷たい海の中に葬る残忍かつ野蛮な人間殺戮蛮行を敢行した」と批判した。
浮島丸事件とは、1945年8月24日に強制動員された朝鮮人徴用被害者など3275人を乗せて日本・青森県から出港し、韓国に向かっていた軍艦が舞鶴港の沖合で爆発して沈没した事件を指す。韓国人524人と日本人25人の計549人の命を奪った。
日本政府は、浮島丸が米軍が敷設した機雷に接触して爆発したと発表したが、韓国人の生還者と遺族は日本による意図的な沈没だと主張している。