ロシア軍のミサイル兵器の備蓄量は侵攻前の45%以下、イスカンデルは20%以下

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ウクライナ国防省情報総局は27日、ロシア軍が保有するミサイル兵器の備蓄量は侵攻前の45%以下まで落ち込み、特に短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の備蓄量は侵攻前の20%以下まで減っていると発表した。

ミサイル兵器の枯渇は今後何年にも渡りロシアの安全保障に大きなリスクをもたらす可能性がある

情報総局のスキビツキー報道官は27日、RBC-Ukraineとのインタビューの中で「ロシア軍はミサイル兵器の備蓄量が極端に減っており、我々の計算によれば侵攻前の45%以下まで落ち込んでいる。特にイスカンデルの備蓄量は侵攻前の20%以下まで減っており、元々数が少なかったカリブルの状況も厳しい。これをカバーするためロシア軍はKh-22とS-300を使用しているが、これも備蓄量が底をつきつつある」と述べた。

ロシア軍のミサイル兵器の備蓄量は侵攻前の45%以下、イスカンデルは20%以下

出典:Vitalykuzmin.net/CC BY SA 4.0

ロシア軍の内部文書によれば各ミサイル兵器の最低備蓄量は定数(これが幾つかのかは不明)の30%を要求しており、スキビツキー報道官の主張が正しいなら「ロシア軍のミサイル兵器の備蓄量は定数の30%に近づいている」という意味で、イスカンデルとカリブルに関しては30%を切っているため危機的水準だと言いたいのだろう。

結局、ミサイル兵器を使い果たしつつあるロシア軍はBM-27やBM-30を多用するようになって「第2次大戦当時の戦い方」に逆戻りしており、何度かウクライナで使用した極超音速ミサイル「キンジャール(実質的にはイスカンデルの空中発射版)」もサンプル品として製造されたものなので数が少なく、スキビツキー報道官は「量産タイプのキンジャールは1発もない。力を誇示しようという趣旨で使用されただけ」と述べている。

ロシア軍のミサイル兵器の備蓄量は侵攻前の45%以下、イスカンデルは20%以下

出典:kremlin.ru/CC BY 4.0

米ディフェンスメディアはスキビツキー報道官の主張について「独自に検証できないため真実かどうかは不明だが、ウクライナで鳴り響く空襲警報のサイレンが静かになるかどうかが唯一の指標だ」と述べており、ロシアはウクライナ以外にも安全保障の利益を多く抱えているので「ミサイル兵器の枯渇は今後何年にも渡りロシアの安全保障に大きなリスクをもたらす可能性がある」と付け加えているのが興味深い。

ロシアは「ミサイル兵器の備蓄量に問題を抱えていない」とアピールするため各地でミサイル試射を行うかもしれないが、西側諸国の制裁で電子部品の入手が困難なのでミサイル兵器の備蓄量を「侵攻前の水準」に戻すには相当時間がかかるだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Ministry of Defense of Russia

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