プーチン氏と習氏が会談 ウクライナめぐる中国の「懸念」にロシアが理解示す

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プーチン氏と習氏が会談 ウクライナめぐる中国の「懸念」にロシアが理解示す

プーチン氏と習氏が会談 ウクライナめぐる中国の「懸念」にロシアが理解示す

会談は、上海協力機構(SCO)首脳会議の開催に合わせて設定された。ロシアがウクライナで支配地を減らし、戦局が重要な場面を迎えるタイミングでの協議となった。

プーチン氏は、中国の「バランスのとれた立場」への感謝を表明。アメリカの「一極世界を作ろうとする試み」は失敗に終わると述べた。

一方の習氏は、中国にはロシアと協力する意思があると述べ、両国は「大国」同士だとした。

中国は、ロシアによるウクライナ侵攻への支持を表明していない。しかし、侵攻が始まって以降、貿易などの面でロシアとの結びつきを強めている。

■プーチン氏の発言

会談でプーチン氏は、「ウクライナ危機に関して、中国の友人がバランスのとれた立場をとっていることを高く評価する」と発言。

ウクライナ情勢をめぐって中国が「疑問と懸念」を抱くのは理解できると述べた。

そして、「今日の会談では当然、私たちの立場を説明する」とした。

侵攻以降、プーチン氏が外国を訪れたのはこれが2度目。

■両首脳にとっての意義

プーチン氏と習氏は長年にわたり何十回も会談している。だが今回の会談は、特に注目された。

ロシアと中国が関係を強化していることは、1991年のソ連崩壊によって、世界の秩序に大きな変化が起きてきたことを意味する。両国は相互の関係を、西側支配に対する防波堤と位置付けている。

中国が経済大国となったことを受けて、両国の役割は逆転。現在は中国が優越的なパートナーとなっている。

英オックスフォード大学のローズマリー・フット名誉教授(国際関係研究)は、「この会談でより多くのものを得たのは、習ではなくプーチンの方だ。ロシアは国際的にかなり孤立しているので」とBBCに話した。

「そのため、中国が同盟国ではなくても、ロシアを支持してくれるパートナーだと示すことが重要だ。両国は密接な関係にある」

一方、プーチン氏を「旧友」と呼んだ習氏にとっても、今回の会談の意義は大きい。

習氏は来月の共産党大会で、歴史的な党トップ3期目を目指している。今回の中央アジア訪問は、新型コロナウイルスの大流行以降で初の外遊だ。

■「ウィンウィン」の関係

中国とロシアはSCOを、西側諸国の組織に代わるものとして位置づけようと、長年努めてきた。SCOは2001年に、中ロ両国と、旧ソ連の中央アジア4カ国によって設立。現在はインド、パキスタン、イランも加盟している。

プーチン氏は2月、習氏の招きで、冬季オリンピックが開幕した北京を訪問。両者は共同声明で「限界のない」友情を共有すると宣言し、密接な関係を示そうとした。

その数日後、ロシアはウクライナに侵攻。国際的な非難を浴び、制裁を科された。中ロ関係にも厳しい目が向けられた。

中国は敵対的な行為の停止を求め、国家主権の重要性を強調している。しかし、ロシアが今回の戦争を「特別軍事作戦」と呼んでいるのと同様、中国も「侵攻」という言葉は使っていない。

ここ数週間、中国はロシアと合同軍事演習をし、高官をロシアに送っている。西側の制裁を受けるロシアを、経済的にも支援している。

こうした関係は、両国にとって「ウィンウィン」だ。ヨーロッパがロシア産の石油やガスへの依存度を下げるなか、中国は購入を増加。割引価格を適用されていると報じられている。

先月には、中国がガスの代金をロシアのルーブルと中国の人民元で支払うことに同意。ロシアは、ドルに代わる待望の外貨を手に入れた。中国にとっても、人民元の国際通貨としての地位向上を推し進めることになる。

しかし、中国は一線を引いているようだ。

アメリカの情報機関によると、ロシアは武器を強く必要としており、イランや北朝鮮にさえ提供を願い出ている。中国にも打診しているようだが、中国が同意した様子は見られていない。

専門家らは習氏について、美しい友情を前面に出してはいるものの、いくつかの理由から、プーチン氏とは距離を置こうとするだろうとみている。

米シンクタンク、カーネギー国際平和基金のエヴァン・ファイゲンバウム副理事長は最近、「ロシアのウクライナでの戦術的後退が最大となる瞬間にも、中国がこれまで以上にロシアに寄り添うのはまったく不適切だろう」と論評した。

習氏にとって懸念材料は他にもある。SCO加盟の4カ国を含む、中央アジアの旧ソ連の構成国が、ロシアのウクライナ侵攻を支持していないのだ。

オックスフォード大学のフット教授は、「中央アジア諸国が現状に不満を持ち、神経質になっていることを(習氏は)強く意識しているはずだ」とBBCに話した。

(英語記事 Putin reveals China’s ‘concern’ over Ukraine)

(c) BBC News

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