急成長してきた中国不動産が調整なんて言ったら、一気に逆回転を始めそうだが。
中国の商業用不動産市場、調整はさらに最低2年続く-HSBCトップ
9/21(水) 6:23配信 Bloomberg
(ブルームバーグ): 中国の商業用不動産市場の「大規模な」調整は少なくともさらに2年は続く可能性があると、英銀HSBCホールディングスのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)が指摘した。
クイン氏は20日、バンク・オブ・アメリカ(BofA)主催会議で「私の想定より、あるいは恐らく誰もが考えていたよりペースが速く力強い調整だ。実際に安定するにはしばらくかかると思う」と述べた上で、「調整にはさらに2年を要するかもしれない」と語った。
また、既に講じられた政策変更の一部に期待を持っているが、これらは業界への国内資本フローを再び確立するのが主な目的だと発言。「国際資本市場がプラスの形でその方向に再調整されるにはかなり時間がかかるだろう」と語った。
今年の不動産セクターの落ち込みのかなりの部分がレバレッジ(借り入れ)に対する締め付けや中国の厳格な「ゼロコロナ」政策、景気鈍化に伴うものだ。住宅ローン金利を引き下げ、オンショアで近く実施される債券発行の一部に保証を付ける当局の方針はセンチメント改善にほとんどつながっていない。
原題:HSBC Boss Sees Two More Years of China Commercial Property Woes(抜粋)
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黒井中国当局が必死に利下げしたりインフラ対策で数千億円を投じたりと小手先の対策を実施しているが、ほとんど何の成果にも繋がっていないとHSBCに烙印を押されてしまった。そもそも中国不動産セクターが全然お金を借りず、それ以上に中国当局が融資の使い道を厳しく精査したり、コロナで経済自体を止めたりしている。
黒井コメント欄でネットユーザーにも指摘されていたが、そのような事態にありながら“調整”程度で済むはずがないと思う。“大規模な調整”というソフトな言い方にはしているが、実際には歴史的かつ長期的な暴落と金融システムの崩壊が起き中国経済は二度と立ち直れなくなるだろう。経済の原動力そのものが喪失してしまった。