ロシアのプーチン大統領(写真)に近い上下両院議長が9月25日、部分動員令への抗議デモが各地で起こる中、招集の実態を把握し、怒りを招いている「行き過ぎた」動員に迅速に対処するよう地方当局に命じた。21日、ノブゴロドで代表撮影(2022年 ロイター/Sputnik/Gavriil Grigorov)
[25日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領に近い上下両院議長が25日、部分動員令への抗議デモが各地で起こる中、招集の実態を把握し、怒りを招いている「行き過ぎた」動員に迅速に対処するよう地方当局に命じた。
部分動員に当たり、ショイグ国防相は特殊な軍事技術や戦闘経験を持つ者だけが対象になると説明したが、実際には軍務経験のない人々に招集令状が届いたという複数の報告があり、プーチン政権にかなり忠実な人物でさえ公然と懸念を表明している。
ロシア上院のマトビエンコ議長は、徴兵に不適格なはずの男性が招集されているという報告を把握しているとした上で「そのような行き過ぎた行為は絶対に容認できない。社会の強い反発は正しい」と、メッセージアプリ「テレグラム」に投稿した。
また、招集に全責任を負うとした地方首長へのダイレクトメッセージで、「完全かつ絶対的に基準に準拠して部分動員が行われることを保証するように」と指示した。
ロシア下院のウォロジン議長も「(動員を巡り)苦情が来ている。間違いがあれば正すことが必要だ。あらゆるレベルの当局がその責任を理解するべきだ」と投稿した。