イギリスの情報機関「GCHQ」のトップは、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍について「疲弊している」と述べ、「現場の指揮官も物資と弾薬が不足していることを知っている」との見方を示しました。
通信傍受などの手法で諜報活動を行うイギリスの情報機関「GCHQ」のフレミング長官は、11日に行われた安全保障に関する講演で、ロシアのプーチン大統領について「政権内部でほとんど批判を受けないため、意思決定に欠陥があることが証明された」と指摘。そのうえで、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍の状況について次のように述べました。
GCHQ フレミング長官
「ロシア軍の指揮官も物資や弾薬が不足していることを知っています。ロシア軍は疲弊しています」
フレミング長官はウクライナ侵攻以来、ロシアは人員と装備面で「驚異的な損失」を被ったと述べ、「援軍として囚人や何万人もの経験の浅い人が動員され、絶望的な状況を物語っている」との見方を示しました。また、ロシア国民について「ロシアの絶望的な状況を理解し始めた」とし、「プーチンがいかに状況を誤って判断したかをみている」と指摘しました。
TBSテレビ