北大西洋条約機構(NATO)の国防相会議が12日、2日間の日程で始まり、ウクライナに新たな防空システムを供与すると発表した。ベルギーで撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 12日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)の国防相会議が12日、2日間の日程で始まり、ウクライナに新たな防空システムを供与すると発表した。ウクライナに対する強固な軍事支援の継続も再確認した
オースティン米国防長官は会議の冒頭で、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ全域での「軍事目標ではない標的」へのミサイル攻撃をについて「全世界はプーチン氏の選んだ戦争の悪意と残酷さを改めて目にした」と非難した。同時に「ウクライナ国民の決意を深め、地球上のあらゆる地域の友好国の結束を強めた」と言明した。
ストルテンベルグNATO事務総長は、ロシアのミサイル攻撃は弱さの表れとし、戦場では「ウクライナには勢いがあり、大きな成果を上げている一方、ロシアは民間人や主要インフラに対する無差別攻撃という手段に訴える状況となっている」と述べた。
ドイツのランブレヒト国防相は、ドイツが供与を約束していたIRISーT防空システム4基のうち最初の1基がウクライナに到着したと発表。「ウクライナにとりミサイル攻撃に対する非常に重要な支援となる」と述べた。