ウクライナ人の女性捕虜108人、ロシア船員らと交換
ロシアに捕虜として拘束されていたウクライナ人女性108人と、ウクライナで捕虜となっていたロシア人110人が交換された。双方の当局者が17日、発表した。
ウクライナ人女性のうち37人は、ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所が包囲された後に投降し、捕虜になっていたとされる。包囲は5月に終わった。
一方、解放されたロシア人の大半は、ウクライナで拘束されていた商船の船員たちだという。
また、ウクライナ東部ドンバス地方の親ロシア派の分離主義軍事部隊のメンバーも、交換の対象になったとされる。
ウクライナ人の女性捕虜たちの写真が公表された。日中に不特定の地域でバスに乗り込む際と、日没後に南部ザポリッジャ州のウクライナ政府が管理する地域に到着した時に撮影したものだという。
ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマク首席補佐官は、「初の女性だけの交換」があり、女性108人が解放されたと、ソーシャルメディアで明らかにした。
イェルマク氏はまた、解放された中には一緒に捕らえられていた母娘もいたとした。12人を除き、全員が軍関係者だという。
東部ドネツク州でロシアの支援を受けて当局のトップに就いているデニス・プシーリン氏は、捕虜たちの交換があったことを認めた。また、拘束している2人はロシアに残ることを決めたと説明した。ウクライナ側はこの点についてコメントしていない。
プシーリン氏によると、ウクライナが解放した捕虜は、船員80人と軍関係者30人だという。
(英語記事 Russia and Ukraine swap women prisoners for sailors)
(c) BBC News