中国は原油の91%をホルムズ海峡に依存  自国で輸送路を防衛すべきとトランプ氏

イランとの関係が悪化している状況を鑑みて、トランプ氏が原油の輸送路についてTwitterで言及しました。原油輸入量のうち中国は91%、日本は62%をそれぞれStrait of Hormuzに依存していることを明らかにしながら、自国の船は自国で守るべきだという持論を述べました。米国はすでに世界最大級の生産者となっており、中東に依存しない体制を確立していることにも触れています。

トランプ氏、ホルムズ海峡のタンカー防衛は自国で-日本など名指し
6/25(火) 1:54配信 Bloomberg

(ブルームバーグ): トランプ米大統領は、中東のホルムズ海峡の原油輸送路防衛を米国が担っている状況に疑問を投げかけた。日本や中国の石油タンカーも同海峡を通過しているとして、防衛は自国で行うべきだとの見解を示した。タンカーが攻撃された事件や米無人偵察機の撃墜を受けて、米国とイランとの間で緊張が高まっている。

トランプ氏は24日、「なぜわれわれが代償もなしに他国のために(長年にわたって)輸送路を守っているのか。そうした国々は全て、自国の船を自ら守るべきだ」とツイート。ツイートの中でトランプ氏は、中国が91%、日本は62%の原油をホルムズ海峡経由で輸入していると記した。

原題:Trump Questions U.S. Defense of Oil in Strait After Iran Attacks(抜粋)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-95293370-bloom_st-bus_all
米国に防衛を依存している状況
日本は62%?意外と少なかったな。この数年で減らしたのか…。

あれ?昨日8割って言ってませんでしたっけ?

2012年の統計値だ。2019年現在では62%なら18%も減らしたことになる。米国と共に中東からの脱却を二人三脚で目指していたのかもね。

中国は91%も依存してるなんて、韓国の87%より多いじゃないですか!

イランとの緊張状態にある中で、トランプ氏がtanker attackについては自国で守るべきと主張しています。Strait of Hormuzの防衛を米国が担っていますが、その状況は改めなくてはならないという意味です。米国は世界最大級の生産者となっており、同地域に依存せずとも問題なく供給できるということも述べています。

中東が有事になってホルムズ海峡が封鎖されても、米国は何も困らないし関係ない!中東さようなら!と言ってるようなものだね。

日本はそれなりに困ります・・・。中国はもっと困ります!

米中貿易戦争をしている一方で、中東での原油輸送では米国に防衛を依存しているというのが興味深いね。この非対称な状況から分かることは何だろうか?

トランプ大統領、スペルミスしてるみたいです。「ストレイト」のスペルが違ってて、ツイッターの返信部分がそのことばかりで埋まってます・・・。

マジだった。“Straight”だと真っすぐのストレートになってしまうよね。正しいスペルは“Strait”だ。それしか返信することないの?と思ってしまうけどな。

言葉は悪いですけど、揚げ足取りですよね・・・。安倍首相がされてることと大差ないし、アメリカも似たような感じなんだと思いました。

誰にでも小さな間違いは付き物じゃよ。細かな点ばかりを見て大局を見失ってはいかんぞ。

Twitterの仕組みについて私は詳しくありませんが、膨大な数の返信がされていることを考えればさほど重要な情報はないと考えるのが自然でしょう。返信に目を通すより、トランプ氏以外の米国政府関係者のtweetも注視する方が有益かもしれませんね。

イランに対する追加制裁の具体的な中身
トランプ氏が事前に明らかにしたイランへの追加制裁について、具体的な内容が発表されています。イラン最高指導者のKhamenei氏やRevolutionary Guardsの幹部などが対象となり、米国内の金融資産を利用することが禁止されます。これにより凍結される資産は数億ドルにものぼるそうです。

米、イラン最高指導者に制裁 核放棄・交渉開始を呼び掛け
6/25(火) 1:56配信 ロイター

[ワシントン/リヤド 24日 ロイター] – トランプ米大統領は24日、イランに対する追加制裁を科す大統領令に署名した。同国の最高指導者ハメネイ師のほかイラン精鋭部隊「イスラム革命防衛隊(IRGC)」の幹部を制裁対象とした。

新たな制裁措置はイラン指導部の金融資産へのアクセスを禁止するもの。米国の金融システムの利用のほか、米国内の資産へのアクセスが禁止される。ムニューシン財務長官はこれにより数億ドルのイラン資産が凍結されるとしている。

トランプ大統領は大統領令と合わせて発表した声明で「イランに対し核計画を放棄し、破壊的な行動を改め、国民の権利を尊重し、誠意をもって交渉の場に戻ることを呼び掛ける」とした。

トランプ大統領は記者団に対し、先週起きたイランによる米無人偵察機撃墜を受けた措置と説明したが、その後、偵察機撃墜が発生しなくても、追加制裁を実施していたと語った。

その上で、今回の制裁は「イランの挑発的な行動に対する力強くかつ相応の措置」と指摘。「イランが危険な行動や野望を放棄するまで、米国は圧力を掛け続ける」と述べた。

米政府はホルムズ海峡で今月発生したタンカー攻撃についてもイランが関与したと非難。トランプ氏は「イランによる敵対的な行動」の最終的な責任はハメネイ師にあると指摘。「大統領令の下で導入される制裁措置は、ハメネイ師のほか、ハメネイ師に関連する人物による金融資源と支援へのアクセスを禁止するものだ」と述べた。ホワイトハウスは「制裁対象にされた人物と取引を行なう者も制裁対象とされる可能性がある」としている。

財務省によると、イスラム革命防衛隊の幹部8人も制裁措置の対象に指定した。ムニューシン長官は、イランのザリフ外相も週内に制裁対象に指定されるとしている。

イラン政権に近いタスニム通信とファルス通信は、米国の制裁措置は「捏造された口実」に基づいていると報道。米国の新たな制裁措置について、ロイターはイラン当局者からコメントは得られていない。

この日は米国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、英国が共同声明を発表し、中東における緊張の高まりのほか、イエメンを含むこの地域の平和と安全を脅かすイランの「不安定化に向けた活動」に懸念を示している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-00000000-reut-asia

厳しい制裁きたな…。注目すべきなのは制裁対象と取引しただけでも制裁の対象になる、つまりセカンダリーボイコットが適用される可能性があるという部分だね。中国はもうイランから原油を1滴も輸入できなくなるんじゃないか?

中国にとっては、二重に苦しむことになりますね・・・。ホルムズ海峡が封鎖される可能性もあるんですよね?

イランがかねてから警告している内容ですが、トランプ氏はイランとの戦争を望んではいません。あくまでも対話による解決を目指しています。今回の追加制裁は話し合いを促す一環での措置と言えるでしょう。

協議しないなら制裁、合意しなければまた制裁、合意内容自体が制裁並みと波状攻撃を繰り出してるからな米国は。中国にも同じことを要求している。

どっちに転んでも、制裁することに変わりはないんですか?

中国が知的財産権の侵害や技術の強制移転をやめることで合意するという内容は、中国にとっては飯の種を奪われるに等しいから制裁に近いと思うよ。合意して衰退するくらいなら、合意せず全面的に争うことを決意したのが習近平というわけだ。

習近平氏はトランプ氏との首脳会談を29日に行なうことになりますが、合意がなされるかは依然として不透明です。習氏が合意に応じなければ追加関税発動となります。

無人機の撃墜であわや有事かと思ったが、トランプが10分前に攻撃中止を命じた。その代わりの追加制裁だからな…。中国にもイランにも似たような交渉を仕掛けている。トランプはタフで平和主義的な交渉人だと思ったね。

トランプ大統領は、戦争をしたいのかしたくないのかが、まだボクには読めないんです・・・。

トランプ氏はあらゆる選択肢を検討しています。基本的には話し合いによる解決を望んでいますが、それが難しいとなれば次の段階に進む必要があります。Khamenei氏がトランプ氏との協議に応じないため制裁が追加されることになりました。有事が選択されるのは最終段階となります。

当事者同士で解決を求める事例が増える可能性
ネットユーザーは、トランプ大統領の主張はまともだと言ってます!トランプ大統領が世界の覇権を手放そうとしてる、という意見がありました。ただ、アメリカがイランとの交渉で緊張状態を作ってるという声の方が多いような気もします・・・。もしも自分の国で守るってなったら、日本のタンカーと中国のタンカーにそれぞれの軍がつくんですよね?

なるほど。それは新たな火種になるね。お互いのタンカーが攻撃対象になったら目も当てられない。米国にはこの海峡の治安を維持する義務があるんだろうか?

日本と中国の衝突を米国が食い止めているという解釈でしょうか。

同じ船には乗ってないけど、状況としては呉越同舟に近いよね。米国抜きでも日中は協力し合ってホルムズ海峡の秩序を守れるだろうか?

中国は、何か起きたら91%の原油が入らなくなるので、何もしてこないと思います!アメリカがいなくても大丈夫だと思います。

まあ呉越同舟の状況でも普通は舟はひっくり返らない。問題なのは日中だけじゃなく韓国のタンカーも同様にこの海峡を通っているという点だ。韓国は利害関係よりも愛国心を優先するので何をしでかすか分からない。

確かに!「日韓同舟」になったら、いつ落とされるか怖くて身構える気がします・・・。

今回の事例に限らず、米国がいない状況で当事者同士での解決を求める事例が増えるでしょうね。米国が優先する安全保障上の問題を世界各国に求めることになりますが、そうでない場合は関知しないという姿勢です。

日本も早急な憲法改正が必要になるね。日本の原油を日本自身で守れなければ日本国民が困窮してしまう。安倍首相には慎重なかじ取りをお願いしたいところだ。

日本はタンカー攻撃されたので、もう動くしかないですよね・・・。安倍首相、日本の船は日本で守るべきです!決断をお願いします!