
ロシア・モスクワにある大統領府(2022年10月24日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ロシアは28日、制裁回避の疑いで米国の要請によりイタリアで拘束された高官の息子を指名手配した。これにより、ロシアが身柄引き渡しを要求する可能性が出てきた。
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シベリア(Siberia)中部クラスノヤルスク(Krasnoyarsk)地方知事の息子アルチョム・ウス(Artyom Uss)氏(40)は17日、米国の技術を自国の軍事企業に違法に販売したとして、イタリア・ミラノ(Milan)の空港で拘束された。
ロシア内務省のウェブサイトに公開されている指名手配者の中にウス氏の名前が追加されたが、罪状については明らかにされていない。
ロシア国営タス通信(TASS)はモスクワのメシャンスキー(Meshansky)裁判所の発表を引用し、ウス氏が「組織的集団の一員として犯罪的方法で得た金銭またはその他の財産の洗浄」の罪で訴追されたと伝えた。有罪と認められれば、7年以下の懲役が科される可能性がある。
同氏は米国の重要な軍事技術をロシアに輸出する「違法な計画」を企てたとして、米国の要請で逮捕された5人のロシア人のうちの一人。
ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は先に、ウス氏が欧州で拘束されたことを非難し、自国民を守るために「可能な限りのあらゆること」を行うとしていた。父親のアレクサンドル・ウス(Alexander Uss)知事も、息子の逮捕を「政治的」な動きだと訴えていた。【翻訳編集】 AFPBB News