「あまりにむごくて…」路上に座り込む女性 ソウル雑踏事故直後の現場


「あまりにむごくて…」路上に座り込む女性 ソウル雑踏事故直後の現場

150人以上が死亡する事故が起きたソウル・梨泰院の路地の坂道=30日午前

留学中の娘「早く会いたい」 涙ながらに報道陣の取材に応じる父

あちこちで救命措置

 大通りでは、ハロウィーンの仮装や化粧をしたままの若者らが、あちこちで倒れた人に救命措置を試みている。助けを求める悲痛な声とクラブから流れる爆音が入り交じる。夫婦で訪れていたソウル市の30代女性は「50人ほどが白い顔で倒れていて、あまりにむごくて目を向けられなかった」と路上に座り込んだ。

逃げ場ない石畳の坂道

 現場の路地は、梨泰院大通りとクラブなどが立ち並ぶ「世界食べ物通り」をつなぐ幅3・2メートル、長さ40メートルの石畳の坂道。壁と店舗に挟まれ、逃げ場がない。

「どんどん折り重なった」

 消防当局が事故を覚知したのは29日午後10時20分ごろ。目撃した20代男性は「いきなり全員が倒れ込み、一瞬でお互いにつぶし合っていったんです」と声を震わせた。人波にのまれた20代女性は「私のように小柄な人は息もできない状態だった。何とか路地の横に抜け出せたが、死を覚悟した」。オーストラリア人男性も「道にいたら誰かが倒れ、その上にどんどん人が折り重なった」とぼうぜんとした様子だった。



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