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ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記=ロイター
アレクサンドル・ボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官=ロイター
2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略を巡り、英紙ザ・タイムズは3日、プーチン大統領の最側近ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記と、情報機関「連邦保安局」(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官の2人が昨年夏、侵略方針を決めてプーチン氏に進言したとの内幕を報じた。セルゲイ・ラブロフ外相は直前まで詳細を知らされておらず、セルゲイ・ショイグ国防相は侵略にためらいも見せたという。
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露政府当局者などへの取材に基づく英歴史家の論文の抜粋を掲載したもので、侵略計画が少人数で練られたことを裏付ける内容だ。
パトルシェフ氏とボルトニコフ氏は昨夏の終わり頃にはウクライナに「軍事的な決定打」を与える方針を固めていた。プーチン氏は、同郷の旧友でロシア銀行の大株主ユーリー・コワルチュク氏との接触を通じ、20世紀前半の過激な民族主義者イワン・イリインの思想に深く傾倒していた。それが進言を受けたプーチン氏の判断に影響したという。