アルバニアの首都エレバンで開催された集団安全保障条約機構の首脳会議で円卓を囲む同国のニコル・パシニャン首相(右)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右から2人目)ら(2022年11月23日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】旧ソ連構成国アルメニアのニコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)首相は23日、対立しているアゼルバイジャンから侵略を受けた際に防衛義務を果たさなかったとして、ロシアが主導する集団安全保障条約機構(CSTO)を非難した。
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アルメニア、アゼルバイジャン両国は今年9月、係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)をめぐって交戦。双方合わせて280人以上が死亡した。
この時、CSTO加盟国のアルメニアは、ロシアに軍事支援を要請。ロシアは集団安全保障条約に基づき、アルメニアが他国に侵攻された場合、同国を防衛する義務がある。
だが、アゼルバイジャンとも緊密な関係を保っているロシアはすぐには支援要請に応じず、CSTOは事務総長を紛争地域に派遣し、状況を分析する作業部会を設置する案を示すにとどめた。
パシニャン氏は首都エレバンで開催されたCSTO首脳会議で、「アルメニアがCSTOに加盟していながら、アゼルバイジャンの侵略を防げなかった事態に失望」したと主張。
「この事実は、アルメニア内外でCSTOのイメージを大きく損ねている」「アゼルバイジャンによるアルメニア侵略へのCSTOの対応について、わが国では意思決定に至っていない」と付け加えた。
会議にはロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も出席した。【翻訳編集】 AFPBB News