「中国の技術革新は少なくとも5年は止まる」“半導体戦争”アメリカ輸出規制の衝撃 

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「中国の技術革新は少なくとも5年は止まる」“半導体戦争”アメリカ輸出規制の衝撃 

FNNプライムオンライン

【画像】『CHIP WAR』(半導体戦争)著者のクリス・ミラー氏

半導体は確保必至の戦略的物資

しかし、長引く侵攻で、「ジャベリン」のアメリカ国内の在庫枯渇が問題視されるようになった。新規の製造がままならない。その大きな理由が半導体不足だという。「ジャベリン」システム一つにつき、250個以上の半導体が使用されているという。半導体はもはや単なる部品ではなく、確保しなければならない戦略的物資となっているのだ。

世界的に注目が集まっているこの半導体と米中間の覇権争いに着目した著書が10月にアメリカで出版され、大きな話題を呼んでいる。本のタイトルは『CHIP WAR』。直訳するとその名も「半導体戦争」だ。

著者でタフツ大学准教授のクリス・ミラーさんに話を聞いた。

中国にとって半導体は石油と同じくらい重要

軍事技術について研究していくうちに、半導体が過去数十年にわたる軍事技術の中核的存在であることが分かったのです。さらに驚くことに、中国は石油を輸入するのと同じくらい、半導体を輸入するのに資金を投じていたことがわかったのです。

世界情勢を読み解くうえで、私の考えを根本的に変える発見でした。半導体を中心に据えなければ、実は過去75年間の世界の動静を理解できないということが分かったのです。まさにこの期間の軍事力や大国の栄枯盛衰は、すべて先端半導体へのアクセスと生産に関係していたのです。

――アメリカ商務省は10月7日、先端半導体技術を巡り、中国との取引を幅広く制限する措置を発表したが、どのような意味があるのか?

この新しい規制は、中国が先端半導体や、その製造に必要な部品の輸入を困難にさせ、高度な技術力の獲得を大幅に遅らせることを目的としています。

アメリカは、次世代の軍事システムには、先端半導体とそれが可能にするコンピューティングパワーが不可欠になるとの結論に至っています。

中国は、軍事技術の面で近年驚くべき速さで革新を遂げていますが、先端半導体関連の輸出制限を講じることで、アメリカは技術面での優位性を保てると考えているのです。中国が今後も先端半導体をアメリカや日本などの国から輸入する。そんな現状の依存関係を維持することこそ、アメリカの戦略なのです。

――先端半導体への輸出規制で中国の軍事面の技術革新が遅れれば、懸念される中国による台湾への武力行使は抑止されると思うか?

 短期的には抑止力になりませんが、長期的には中国を抑止するのに貢献すると思います。

先端半導体を巡る格差が広がれば広がるほど、アメリカは技術面で優位性が増し、軍事バランスが中国に有利に振れるのを阻止できるでしょう。

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