トルコ沖のタンカー滞留、原因はロシア原油上限でない＝西側高官

　トルコ沖でロシアの黒海沿岸の港から地中海に向かう石油タンカーが滞留し混乱が生じている問題を巡り、西側の高官は１２月６日、トルコ政府が課した新たな保険要件が原因だとし、主要７カ国（Ｇ７）によるロシア産石油への価格上限導入の影響ではないと指摘した。写真はボスポラス海峡を渡るため待機する原油タンカー。６日、イスタンブールで撮影（２０２２年　ロイター/Yoruk Isik）

[ワシントン ６日 ロイター] – トルコ沖でロシアの黒海沿岸の港から地中海に向かう石油タンカーが滞留し混乱が生じている問題を巡り、西側の高官は６日、トルコ政府が課した新たな保険要件が原因だとし、主要７カ国（Ｇ７）によるロシア産石油への価格上限導入の影響ではないと指摘した。

同高官は、待機している２０隻のうち１隻を除く全てがロシア産ではなくカザフスタン産の石油を積んでいるとみられ、「どのようなシナリオであれ」価格上限の対象にはならないと述べた。

また「過去数週間あるいは数カ月間のカザフからの出荷の保険状況に変化はないはずだ」と指摘した。

「価格上限政策は、トルコの規則で要求されているように、船舶に個々の航海に対する独自の保険加入を求めてはいない。このような混乱は価格上限政策ではなく、トルコの規則によるものだ」と語った。