W杯を取材していた米国人ジャーナリスト、グラント・ウォール氏が死去した
(CNN) 中東カタールでサッカー・ワールドカップ(W杯)の取材に当たっていた米国人ジャーナリスト、グラント・ウォール氏が死去した。米サッカー連盟が明らかにした。
【映像】米サッカージャーナリスト、W杯取材中に死去
米サッカー連盟は9日夜にツイッターの公式アカウントに投稿した声明で、「グラント・ウォール氏の死去を知り、米サッカー界は全員胸の張り裂ける思いだ」とコメント。「グラントはサッカーをライフワークにしていた。彼と彼の素晴らしい文章に目にすることができなくなり、打ちひしがれている」と述べた。
米サッカー連盟はウォール氏の情熱と「サッカーが持つ人権推進の力への信念」を称賛。同氏の妻や肉親に弔意を示した。
本人のウェブサイトによると、ウォール氏は11回のW杯を含め20年以上にわたってサッカー取材を行ってきた。スポーツ・イラストレーテッド誌のライターを長年務め、サッカーに関する著書も2冊ある。
6日に公開されたポッドキャストの番組で体調不良を訴えていた。
ウォール氏は9日、カタール大会準々決勝のアルゼンチン対オランダ戦についてツイート。
また今大会では、性的少数者の権利を支援する虹色のTシャツの着用を理由に拘束され、試合会場への立ち入りを一時禁止されたとの報道で注目を集める場面もあった。