英マンチェスターの中国総領事館前で、デモ参加者(中央)と館員のもみ合いに介入する英警官。チェイサー・ニュース提供(2022年10月16日撮影、同17日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】英マンチェスターで10月、中国総領事館前で行われていた反中デモの参加者が館内から出てきた集団から暴行を受けた事件をめぐり、中国は、英当局から事情聴取を求められていた総領事ら外交官6人を本国に召還した。英政府が14日、発表した。
【写真】英ロンドンで記者会見し、暴行事件によるけがの写真を見せるボブ・チャンさん
事件では、デモに参加していた香港出身のボブ・チャン(Bob Chan)さんが、自身を敷地内に引きずり込んで暴行を加えた領事館員の「野蛮」な行為を非難。暴行の様子を捉えた映像が公開されたことを受け、英外務省は10月、在英中国大使館の楊暁光(Yang Xiaoguang)公使を呼び出して懸念を表明。地元警察も捜査を開始していた。
ジェームズ・クレバリー(James Cleverly)英外相は、英当局が捜査の一環として鄭曦原(Zheng Xiyuan)総領事ら6人に対し、同日までに外交特権を放棄し、事件に関する警察の聴取に応じるよう要求していたと説明。英当局による対応は「法の支配を順守」する姿勢と、「こうした事件を深刻に受け止めている」ことを示していると指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News