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ウクライナのゼレンスキー大統領は激戦地のバフムートを訪問してウクライナ軍兵士を激励したと報じられており、銃弾や砲弾が飛び交う最前線を国のトップが訪問するのは本当に異例の行為だ。
バフムートは両軍にとって軍事的な価値が高く、ここを失うとパポスナの二の舞いになる可能がある
ウクライナ軍とロシア軍との戦いは300日目に到達、ゼレンスキー大統領は激戦地のバフムートを訪問してウクライナ軍兵士を激励したと報じられており、公開された動画の音声にもロシア軍のものかウクライナ軍のものかは不明だが「銃撃音」や「砲撃音」が混じっている。
ゼレンスキー大統領が訪問したのはバフムート郊外ではなく市中心部で、銃弾や砲弾が飛び交う最前線を国のトップが訪問するのは本当に異例の行為だ。
因みにイジュームやリマンを失ったロシア軍がバフムート攻略になぜ拘るのか、弾薬や物資を無限に消耗するブラックホールと指摘されるバフムートの戦いにウクライナ軍がなぜ付き合うのかは謎に包まれているが、あるアナリストは「両軍にとってバフムートは軍事的な価値が高い」と指摘している。
このアナリストの主張を要約するとバフムート郊外からリマンに接続する幹線道路「T0513」はシヴェルシクの兵站を支える唯一の舗装道路で、ドネツ川に掛かるT0513の橋は現在(12/04時点)も破壊されまま放置されているため、スラビャンスク方面からシヴェルシクへの輸送はバフムートを経由する必要があるらしい。
未舗装の道路を使用すればスラビャンスク~シヴェルシクに向かうことも可能だが、大地が泥の海と化せば舗装道路以外でシヴェルシクにアクセスするのは困難で、まもなく大地は凍結するものの来年の2月後半から再び泥の海になるのは目に見えており、ヤコブレフカをほぼ制圧したロシア軍がT0513に到達すると「シヴェルシク方面のウクライナ軍は補給が厳しくなる可能性がある」と指摘している。
さらにヤコブレフカからソレダルを迂回してM03の交通を遮断すればバフムート包囲が現実味を帯びてくる上、クルデュミフカから西に突破して幹線道路「T0516」の交通を遮断できればアルテーモヴェ方面のウクライナ軍を孤立させることができ、パポスナと同様にバフムートの防衛ラインを崩せば「ドネツク州制圧を阻んできたウクライナ軍を各所で包囲することができる」とアナリストは予想しており、ウクライナ軍にとってもバフムートは「どれだけ犠牲を払っても死守すべき拠点」という意味だ。
ロシア軍の冬期攻勢についても「ロシア軍はベラルーシからキーウ方面に再侵攻するのではなく、ロシア領ベルゴロド州からオスキル川西岸地域(ハルキウ州)に再侵攻してクピャンスクやイジュームを再度占領、オスキル川東岸地域からルハンシク州に向けて前進しようとしているウクライナ軍の排除を目論んでいるのではないか」という予想があり、中々興味深い。
勿論、この予想はOSINTでウクライナ侵攻を研究するアナリストの個人的な推論に過ぎないので真に受ける必要はないが、個人的にはウクライナ軍が盛んに喧伝する「ロシア軍によるキーウへの再侵攻」よりまともな反撃案に見える。
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※アイキャッチ画像の出典:Zelenskiy Official
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