作り物の熱狂、プーチン参加のウクライナ侵攻イベントに20万人以上が参加

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ロシアではウクライナ侵攻を祝うイベントに20万人以上が集まり「1年も続く特別軍事作戦を多くの国民が支持している」とアピールしたが、参加者の大半は特別軍事作戦を支持するために集まった訳ではないらしい。

政治関連のイベントにエキストラはつきものだが権威主義陣営のそれは規模が異なり、ロシア人は作り物の熱狂にどれほどの価値を感じるのだろうか?

まもなくウクライナ侵攻から1周年を迎えるロシアでは開戦記念日を祝うイベントの前夜祭として大規模な愛国者コンサートを開催、会場のルジニキ・スタジアムには「20万人以上のロシア人が集まった」と内務省が発表して「1年も続く特別軍事作戦を多くの国民が支持している」とアピールしたが、参加者の大半はチケットを押し付けられた国営企業の従業員、単位取得で優遇されるという特典かモスクワで遊べるという魅力に釣られた地方在住の大学生、500ルーブル~1,600ルーブルの金で雇ったエキストラ、無料配布される食事目当ての人々だったと報じられている。

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ロシアの独立系メディアのМедуза(メドゥーサ)の記事を要約すると、この愛国者コンサートは一部の招待者(国営企業の従業員、学生、青年同盟、NOD(ロシアの民族主義的活動グループ)関係者など)だけにチケットが配られたのだが、これだけルジニキ・スタジアムを満員にするのは不可能ため露当局はSNS上でエキストラの募集(支払われる報酬は500ルーブル~1,600ルーブル)を開始、チケットを持つ学生には有人や親戚を連れ来るよう指示したらしい。

プーチン大統領が参加するため会場に入るためには入念な検査をパスする必要があり、プーチンの演説を生で見られたのは入場エリアと席番号が明記されたチケット所持者だけで、立ち見向けのチケット所持者はイベントが始まってもスタジアムに入れず、観客席の空席を気にした露当局が無差別に観客を入れ始めたものの気温がマイナス11度まで低下し、暖を取るため無料で食事や飲み物を提供していたビュッフェが閉鎖され、コンサートの中盤になるとスタジアム内で暖房が効いている唯一の場所「トイレ」に参加者が殺到。

モスクワから400kmも離れたタンボフ州ミチュリンスクからやって来た学生は「バスに乗せられ3時間かけてやって来たが3時間以上もトレイに籠もっていた。約束されていたイベント後の自由時間もない」と憤慨しており、メドゥーサの記者が「なぜイベントに参加しようと思ったのか?」と尋ねると「だだモスクワに来てみたかっただけ」と答えており、モスクワから500kmも離れたクルスク州からやって来た学生達は「イベントに参加すれば単位と交換できるポイント目当てだ」と明かし、この取引が割に合わないものであると述べている。

結局、凍えるような寒さの中で何時間も待たされた人々は4分の演説で帰ってしまったプーチンにがっかりすることになり、イベント終了を待たず多くの参加者がスタジアムから帰り始めたらしい。

作り物の熱狂、プーチン参加のウクライナ侵攻イベントに20万人以上が参加

出典:President of Russia

英国のTimes紙も「多くの人々は無料の食事と500ルーブルを目当てに参加したが、あまりの寒さに多くの人々が早めの帰路についた」と報じ、身分を隠したまま会場に潜入できたМедузаの記者は「ステージに登場した特別軍事作戦の負傷者達は暗記したスピーチを間違えないよう必死の形相だった」と書いており、隣の参加者にどう思うか尋ねると「スピーチを間違えた時のことを考えると彼の必死さは正しいよ」と答えたらしい。

まぁ政治関連のイベントにエキストラはつきものだが権威主義陣営のそれは規模が異なり、ロシア人は作り物の熱狂にどれほどの価値を感じるのだろうか?

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※アイキャッチ画像の出典:President of Russia

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