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ウクライナ防衛産業協会のイワン・ヴィンニク会長は「2022年5月にVilkha-Mが初めて戦闘で使用された」と明かし、HIMARSが届かないロシア軍占領地域での爆発は射程100km以上のVilkha-Mによる攻撃だった可能性が浮上した。
射程を150kmまで延長した改良型の開発作業も進行中で「アゾフ海方面の反攻作戦に間に合えば良いのだが、、、」と付け加えている
ウクライナではHIMARSのGMLRS弾が届かないロシア軍占領地域(クリミアやアゾフ海沿いの都市や拠点)で爆発が起こることがあり、最近ではウクライナ支配地域から80km以上離れたマリウポリが何らかの方法で攻撃を受け、GLSDB(地上発射型小口径爆弾)やER-GMLRS弾(GMLRS弾の射程延長バージョン)が使用されたのではないかという噂もある。
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The Ukrainian army reportedly used new types of ammunition for the MLRS. Mass shelling was seen in a number of far cities of Donbass. Air defense was actively working over Donetsk. In total, more than 30 explosions occurred.Mariupol is under attack. There were more than 15… pic.twitter.com/6fRetLkOLT
— Russian Market (@runews) February 21, 2023
しかしGLSDBは新規に製造する必要があり、Bloombergは業界関係者の話を引用して「最初の納品は契約締結から約9ヶ月後になる=初回出荷は10月頃」と報じているためGLSDBが使用された可能性は低く、ER-GMLRS弾(テスト段階)に至ってウクライナ提供を発表しておらず、どのような攻撃手段でマリウポリを攻撃したのか謎だったが、ワシントンのナショナルプレス・クラブで開催された会議でウクライナ防衛産業協会のイワン・ヴィンニク会長は「Vilkha-Mが実戦に投入されている」と明かし注目を集めている。
ウクライナが開発した「Vilkha(ヴィルカ/弾頭重量250kg/最大射程70km)」は旧ソ連製の多連装ロケットシステム「BM-30」で使用するロケット弾で、GPS以外の誘導方式(詳細不明)を採用しているため妨害下でも安定した命中精度を誇り、弾頭重量を減らして射程を130kmまで延長した「Vilkha-M(弾頭重量170kg)」の量産を開始した矢先にウクライナ侵攻が勃発したため戦力化がどこまで進んでいたのか不明だった。
しかしUS-Ukraine Security Dialogue XVに出席したヴィンニク会長は「2022年5月にVilkha-Mが初めて戦闘で使用され、これまでに約100発が生産された」と述べ、射程を150kmまで延長した改良型の開発作業も進行中で「アゾフ海方面の反攻作戦に間に合えば良いのだが、、、」と付け加えているのが興味深い。
ヴィンニク会長はマリウポリへの攻撃とVilkha-Mの関連について言及を避けたが、HIMARSのGMLRS弾が届かないロシア軍占領地域での爆発はVilkha-Mによる攻撃(数が少ないので多用は出来ない)だった可能性が高く、弾頭重量が大きいので重量物の破壊に向いている=反攻作戦がアゾフ海に到達すればクリミア大橋の直接破壊も狙えるという意味だ。
因みにヴィンニク会長は射程を延長した改良型について「事前テストは行わず実戦で試す」と述べているが、Vilkhaの発展型には最大射程200kmのVilkha-M2(開発中なのか構想だけなのかは不明)も存在する
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※アイキャッチ画像の出典:armyinform.com.ua/CC BY 4.0
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