オランダ国防省、フリゲート艦と潜水艦向けにトマホークを取得すると発表

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オランダ国防省は4日、2022年の国防白書に盛り込まれた長距離攻撃能力を確保するため米国製のHIMARSではなくイスラエル製のPULSを選択、さらにF-35A向けにJASSM-ER、フリゲート艦と潜水艦向けにトマホークを取得すると発表した。

欧州ではHIMARSを調達する国とPULSを調達する国に分かれ始めているのが非常に興味深い

オランダ軍の長距離攻撃能力はPzH2000(BB弾使用で約50km)と航空戦力による対地攻撃(JDAM)に依存しており、ウクライナ侵攻を受けて「より射程の長い長距離攻撃能力の必要性」を認識したため、昨年7月に発表された国防白書に「新たな長距離攻撃能力の確保」が盛り込まれていたが、オランダ国防省は4日「イスラエル製のPULS、米国製のJASSM-ERとトマホークを取得する」と発表して大きな注目を集めている。

オランダ国防省、フリゲート艦と潜水艦向けにトマホークを取得すると発表

出典:Elbit Systems PULS

オランダ国防省はプレスリリースの中で「陸軍向けの長距離攻撃能力として米国製のHIMARSとイスラエル製のPULSを検討したが、PULSランチャーはHIMARSランチャーよりも多くのロケット弾を搭載することができ、さらに取得コストも安価で納期も早く、将来的にPULSランチャーは欧州企業が開発する弾薬も使用できるようになる。既にデンマークがPULSの調達を決定し、ドイツもPULSに関心を寄せているため、この傾向は欧州の自律性を高める国際協力の将来性を示している」と述べている。

保有する自走砲を全てウクライナに提供したデンマークも「競合(Caesar、K9、HIMARS)より納期が早い」という理由でATMOSとPULSの調達を発表しており、欧州ではHIMARSを調達する国とPULSを調達する国に分かれ始めているのが非常に興味深い。

オランダ国防省、フリゲート艦と潜水艦向けにトマホークを取得すると発表

出典:ロッキード・マーティン JASSM-ER

さらにJASSM-ERについて「オランダ空軍のF-35Aは近距離の地上目標を攻撃するための武器(JDAM)しか保有しておらず、敵の防空システムがカバーするエリアの目標を攻撃するには長距離攻撃兵器が必要だ」と、トマホークについても「海軍の艦艇は敵のバンカーを破壊するのに十分な威力と射程を備えた攻撃手段を持っておらず、導入するトマホークはフリゲート(デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級)と潜水艦(ワルラス級もしくは次期潜水艦?)に搭載される」と述べている。

因みにオランダ国防省の発表は契約締結=導入確定を意味しておらず、特に米国製兵器はFMS経由の調達になるので米国務省や議会の承認手続きがあるので、正式な契約締結は最速でも2023年末以降になるだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Jonathan Sunderman/Released

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