ウクライナ軍、ロシアは戦勝記念日の5月9日までにバフムートを奪いたい

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ウクライナ軍は30日「5月9日までにバフムートを奪いたいと敵は考えている」と言及、つまり戦勝記念日に出席するプーチン大統領に「政治的成果を与えたくない」と考えている可能性が高く、マリウポリ降伏と同じ構図だ。

バフムート市内の状況が最終局面を迎えているため「5月9日=戦勝記念日」が再びクローズアップされてきた

侵攻初期に発生したマリウポリの戦いは街がロシア軍に包囲されたため補給が途絶え、ここを守るウクライナ軍部隊(アゾフ連隊、第36旅団、第12特務旅団、国境警備隊など)は徐々に街の一画=アゾフスタル製鉄所に押し込められ、4月20日段階でマリウポリを守る戦いは絶望的な状況=武器・食料が不足して負傷者の治療もまともに行えず、外部からの救援も全く期待できないため、現地部隊の降伏は時間の問題だ予想(数日以内)されていた。

ウクライナ軍、ロシアは戦勝記念日の5月9日までにバフムートを奪いたい

出典:АЗОВ Маріуполь

ゼレンスキー大統領は「4月段階で降伏を許可していた=勇敢なマリウポリを守護するウクライナ人が自発的に戦いを継続したという体」と述べていたものの、ウクライナ軍参謀本部が降伏を命じたのは「5月16日」で、投降した第36旅団の生き残りやアゾフ連隊の一部兵士は「司令部が早い段階での降伏を許可しなかった」と訴えて矛盾が発生したが、この手の話はよくある話で「戦勝記念日に出席するプーチン大統領に政治的成果(マリウポリ制圧)を与えたくなった」というのが本音だろう。

ロシア軍も9月半ば段階で「リマン」の状況が絶望的だったにも関わらず、プーチン大統領の部分的動員が発表されるまで撤退を許可(10月1日にリマン撤退を発表)しなかったたため、ウクライナもロシアもやってることに大きな違いはないのだが、バフムート市内の状況が最終局面を迎えているため「5月9日=戦勝記念日」が再びクローズアップされてきた。

ウクライナ軍、ロシアは戦勝記念日の5月9日までにバフムートを奪いたい

出典:93-тя ОМБр Холодний Яр

ウクライナ軍の報道官は30日「5月9日までにバフムートを奪いたいと敵は考えている。街を破壊するためロシア軍は大砲、迫撃砲、戦車砲を絶え間なく使用して我々の自陣を突破しようとしている」と言及、つまり報道官が5月9日に言及したということは「戦勝記念日に出席するプーチン大統領に政治的成果を与えたくない」と解釈するのが妥当でマリウポリと同じ構図だ。

戦争中に英雄が求められるのと同じように「象徴的な戦果」も政治的には重要な意味をもつため、5月9日を巡って再び両軍が争う形になってしまった。

ウクライナ軍、ロシアは戦勝記念日の5月9日までにバフムートを奪いたい

出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

因みにロシア軍はチャイコフスキー通り(MiG-17モニュメント付近からバフムート駅までの通り)を越え始めており、ウクライナ軍の報道官は「ロシア軍の砲撃を避けるためバフムートへの補給は夜に行われている。現在市内に入れるのは装甲車両のみだ」と明かしている。

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※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр

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