米国防当局、迎撃されたキンジャールの標的はキーウ郊外のパトリオット

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米CNNは「ロシア軍はキーウ郊外に配備されたパトリオットシステムの信号を傍受して位置を特定し、キンジャールで攻撃を仕掛けてきたが迎撃されて失敗した」と報じており、これが事実なら非常に興味深い。

レーダー破壊を目論んだ攻撃か、極超音速ミサイルに対する迎撃能力を検証するためのテストか

ウクライナのDEFENSE EXPRESSは「キーウで見つかったミサイルの残骸はX-47(キンジャール)のもので、パトリオットシステムの運用が既に開始されていたことを考えると4日夜に極超音速ミサイルの迎撃に成功した可能性が高い」と指摘したが、空軍のイグナト報道官は「4日夜にキーウ上空で弾道ミサイルは検出されていない」と述べてキンジャール迎撃を否定、しかしオレシチュク空軍司令官は6日「キンジャールの迎撃は事実で歴史的快挙だ」と発表。

匿名の米国防当局者も「パトリオットシステムがロシア軍の極超音速ミサイルの迎撃に成功したという主張には信頼がおける」と述べ、米国防総省のパット・ライダー准将は9日「パトリオットによってロシアのミサイルを撃ち落としたのを確認した」と明かしたが、どうやら4日夜の攻撃はキーウ郊外に配備されたパトリオットシステムが標的だったらしい。

パトリオットシステムはレーダー、管制システム、発電機、ランチャーで構成され、システム全体は移動可能でも使用するには停車する必要あり、AN/MPQ-53もしくはAN/MPQ-65は遠く離れた目標を検出するため強力な電波を発射するため、敵は大まかにパトリオットがどこに配備されているのか知ることができ、対レーダーミサイルを使用すればシステムのレーダーを破壊することができる。

米国防当局、迎撃されたキンジャールの標的はキーウ郊外のパトリオット

出典:U.S. Army photo by Sgt. Alexandra Shea

CNNは米国防当局の話を引用して「ロシア軍はレーダーの信号を傍受してパトリオットシステムが配備されている位置を特定、キンジャールを使用して攻撃を仕掛けたもののウクライナ軍は迎撃弾を様々な角度で発射して迎撃に成功した」と報じており、これが事実なら4日夜に「パトリオットシステムとキンジャールの直接対決」が行われたことになるため非常に興味深い。

つまり軍事施設や民間インフラを狙うキンジャールをパトリオットシステムが迎撃したのではなく、パトリオットシステムが配備されている地点(正確言えばレーダーのみ)に向かってくるキンジャールを迎撃したという意味で、この攻撃の意図がパトリオットシステムのレーダー破壊にあったのか、極超音速ミサイルに対する迎撃能力を検証するためのテストだったのかは不明だが、ロシアは「キンジャールはパトリオットに迎撃される可能性がある」という教訓を得たはずだ。

因みに運用方法の工夫や回避軌道を調整してくると違った結果になるかもしれないので、キンジャールが大したことはないと侮るのは早計だ。

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※アイキャッチ画像の出典:kremlin.ru / CC BY 4.0 キンジャールを搭載したMiG-31K

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