藤島ジュリー景子社長 ジャニーさん性加害問題に公式謝罪 ジャニーズは「異常」だった

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藤島ジュリー景子社長 ジャニーさん性加害問題に公式謝罪 ジャニーズは「異常」だった

ジャニーズ事務所企業サイトで動画を公開し、謝罪した藤島ジュリー景子ジャニーズ事務所代表取締役社長

【図】ジャニーズ事務所創業家の家系図

 ジャニーさんの性加害問題について、ジュリー氏は文書で見解を表明。「問題がなかったとは一切思ってない。行為自体は決して許されることではない」と記した。ジャニーさんが故人であることも踏まえ「事実と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではない」と事実認定はしなかったが、その一方で「被害にあったと言われる方々がいることを重く受け止めている」とした。

 3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモト(26)が会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。ジュリー氏は「事務所の存続さえ問われる、極めて深刻な問題」と受け止めたが、これまで「知らなかった」とした。ただ、問題については1999年に週刊文春が記事化し、後に事務所との裁判にも発展している。この時、ジュリー氏は取締役。幹部でありながら知らなかったのか。その理由を「異常」という言葉を用い、事務所の体制に問題があったと説明した。

 タレントのプロデューサーであるジャニーさん、会社運営を担うその姉の藤島メリー泰子元会長(21年死去、享年93)。ジャニーズ事務所はこの姉弟体制で栄華を築いた。ジュリー氏は取締役ながら、発言権はなかったとし、会社の意思決定は2人で行われ、管轄外のことは情報共有もなされていなかったという。62年の創業時からの体制だったため「その異常性に違和感を持つことができなかった」とし「情けなく、深く後悔している」と記した。

 03年に裁判で一部敗訴した時も、ジャニーさんに対しては、メリーさんと弁護士からの厳重注意にとどまった。ジュリー氏は「(取締役としての)責務を果たせなかった。大きな落ち度があった」と振り返った。

 今後は再発防止に向けて抜本的な改革を実施する。既に事務所内にコンプライアンス委員会を設置。被害を訴える人に向けての相談窓口も外部に設ける。第三者委員会による調査を求める声もあるが、ヒアリングを望まない人も調査の対象になる可能性があるなどの理由で見送った。

 ジュリー氏は自身の経営責任について「責任はあった。私が辞職する選択肢も考えた」と言うが、退任はせず問題に向き合うことを選んだ。タレントもファンも安心できる体制づくりが求められる。

 ◇藤島ジュリー景子(ふじしま・じゅりー・けいこ)1966年(昭41)7月20日生まれ、56歳。女優として活動したこともあり、TBS「3年B組金八先生」などに出演。光GENJIから所属タレントのスタイリストを担当。TOKIOからプロデュースを手掛け、嵐を国民的グループに育てた。19年にジャニーズ事務所の代表取締役社長に就任。

 ▽ジャニーズ事務所 1962年設立。少年野球チームのコーチをしていたジャニーさんが、野球少年の中から最初のグループ「ジャニーズ」をつくったことが始まり。ジャニーさんがプロデューサー、姉のメリーさんが経営を担った。郷ひろみ、田原俊彦らソロ歌手も所属したが、主に男性アイドルグループが所属。CDデビューしているタレントだけで90人以上いるほか、スター予備軍のジャニーズJr.も多数控えており、総勢で約300人のタレントが所属している。

 ○…企業サイトにはジュリー氏が出演し謝罪する1分9秒の動画が出された。ジャニーズ事務所の社長が動画で発言するのは初めて。「この度は、創業者ジャニー喜多川の性加害問題について世の中を大きくお騒がせしておりますこと、心よりおわび申し上げます」と陳謝。「何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くおわび申し上げます。そして関係者の方々、ファンの皆さまに大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねておわび申し上げます」と続けた。

 ○…ジャニーさんは高野山真言宗米国別院の僧侶・喜多川諦道氏の次男で、ジュリー氏はその姪(めい)にあたる。事務所入社当初、ジャニーさんとともにグループのプロデュースを手掛けた時期もあった。その後、母親のメリーさんから、デビューしたグループのマネジメント業務を引き継いだ。一方、ジャニーさんはジャニーズJr.の発掘や育成、舞台の演出などを手掛けた。「2人が直接コミュニケーションを取ることはほぼなかった」(事務所元社員)という。

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