25日に解散を発表したばかりのTOKIOの松岡昌宏(48)が27日、出演する舞台の公演がある愛知県東海市で報道陣の取材に解散後初めて応じた。午後7時すぎ、報道陣が待ち構える東海市芸術劇場の敷地ギリギリ外側まで1人で歩いてやってきて開口一番に言った。「すいません。このたび、国分太一のことで皆さんにご迷惑をおかけしておりますこと、大変申し訳ありません」と帽子を取って頭を下げた。
取材現場は”カオス”だった。公演が開催される東海市芸術劇場は一般客も多く利用する施設。報道陣は施設外の楽屋口が見えるところで、いわゆる「出待ち」をしていた。会場は名鉄太田川駅の駅前にあり、しかも国道沿い。テレビカメラの存在に気づき、学校帰りの高校生や通りすがりの親子連れらも集まる事態に。報道陣に加え、一般の多くの通行人らが見つめる中でも、松岡は臆することなく口を開いた。
解散に伴い、株式会社「TOKIO」は近く廃業する。ただ、松岡は「現時点では自分が広報なので。今、皆さまがたくさんお集まりいただいていると聞き、このまま車に乗って帰ることもできず、話させてもらっています」と言った。
報道陣への取材対応は約20分間にも及んだ。質問が途切れたのを見計らった松岡が「よろしいですか」と確認して質疑応答は終了。最後は「すいません。本当にご迷惑をおかけして。皆さん、失礼します。ありがとうございます」と冒頭と同じく帽子を取って頭を下げた。真摯(しんし)に堂々と言葉を紡いだ松岡の去り際、歩道で様子を見つめていた通行人らからは拍手が起こった。
中日スポーツ