レントゲンに映った影は強力な磁石 診察した小児科医が疑った可能性

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レントゲンに映った影は強力な磁石 診察した小児科医が疑った可能性

済生会横浜市南部病院の小児科医田中文子医師=同病院提供

【写真】マグネットボール(左)。角型のマグネットキューブ(右)もある=国民生活センター提供

 田中医師のもとに男の子がきたのは、別のクリニックからの紹介だった。男の子は数日前から嘔吐(おうと)が続き、前日から発熱もあった。田中医師が診たときには、「元気がなく、少しぼーっとしていた。意識障害を疑った」と言う。

 様々な可能性を考え、胸部のX線を撮ると、下の方に半円の影を見つけた。洋服のボタンでもなさそうだ。金属製の何かが体内にあることが疑われた。あらためて腹部のX線を撮影。すると、5連連なった丸い影が映し出された。「5個連なった金属のものを飲み込みましたか?」と母親に確認すると、チラシを貼り付けるため、冷蔵庫に複数の磁石を付けていて、男の子はそれをよく触って遊んでいたとのことだった。5個の影は、磁石がおなかの中でくっついたものだと考えられた。さらなる検査で、消化管が破れている可能性が疑われた。

 小児外科がある別の病院に転院し、緊急の開腹手術を受けた。磁石を取り出し、小腸などにあいた6カ所の穴をふさいだり、あいた部分を切除して縫い合わせたりした。

 田中医師は、「おそらく何回かのタイミングに分けて飲み込んでしまった。それが時間差で腸の中を移動して、移動している途中で先に飲んだ磁石とあとに飲んだ磁石が腸の壁をはさみこんでくっついて、穴をあけてしまったと考えられる」と言う。

 「1個だけなら大きな問題にならないかもしれないが、複数を時間差で飲み込むということに危険がある」

朝日新聞社

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