英国のウォレス国防相=ベルリンで2023年5月17日、ロイター
英国のウォレス国防相は18日の記者会見で、英国がウクライナに提供した長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」がウクライナで使用されたと明らかにした。ロイター通信が報じた。
ウォレス氏は「我々がウクライナへの配備を発表した後に使用されたと理解している」と述べるにとどめた。英政府は11日、ウクライナに対するストームシャドーの供与を始めたと発表。米CNNが16日、ウクライナが使用を開始したと報じていた。
ストームシャドーの射程は250キロ超。米国が供与してきた高機動ロケット砲システム「ハイマース」の3倍とされ、露軍占領地域の後方にある拠点も攻撃できるのが特徴だ。ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島とロシアを結ぶ「クリミア大橋」の攻撃も可能とされる。クリミア大橋は半島に駐留する露軍に物資を運ぶ際の重要な補給路となっている。【ベルリン念佛明奈】