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「苦しみは消えない…」兄の告白
キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の元2世、3世らが22日会見を開き、「子どもたちの権利や命が信教の自由のもとで奪われてきた。
【動画】エホバの証人 内部文書に「子どものために輸血を拒否しなければなりません」
この問題は私たちの代で終わらせなければならない」と訴えた。
聖書の記述を厳格に守る教義で知られるエホバの証人。
教団を巡っては、子どもへの躾と称した「鞭打ち」や排斥された人を避ける「忌避」と呼ばれる行為について、児童虐待の疑いがあると指摘されている。
さらに子どもの権利が根本から問われているのが「輸血拒否」の教義だ。1985年に川崎市で起きた事故では、信者の親が輸血を拒否、小学5年生の男の子が死亡した。
当時、ドラマにもなるほど注目を集めたが、その後長い間この話題が取り上げられることはなかった。
ここにきて宗教2世の深刻な実態が明らかになり、エホバの証人についても1月、支援する弁護団が立ち上がった。
弁護団は、教団内部ではいまも「子どもへの輸血拒否」が信者に指導されているとして、虐待にあたると国に通告、国も実態調査などに乗り出した。
「信仰の自由」と「子どもの生きる権利」を巡るテーマを番組にしようと決めた私は、教団幹部の証言のほか、2世3世や医療現場が直面する現実や苦悩の声を取材してきた。
「最後の手段を自分で断ってしまった…」。元信者で現在35歳の男性は、電話越しに言葉を濁した。
2010年、当時17歳の妹が大量出血で病院に運ばれた際、医師から「輸血すれば助かる可能性がある」と説明されたが、熱心な信者だった母親が輸血を拒否。教団の関係者にも囲まれ、男性も最後まで輸血の同意書にサインできず、妹は息を引き取った。
電話での取材を重ねたあと、男性は伝えたい思いを手紙に託してくれた。
4月29日に放送した番組「輸血拒否 誰がために…~エホバの子 信仰か虐待か~」では、その一部を紹介したが、本人の許可を得て、その詳細な内容を公開する。
(テレビ朝日社会部 厚生労働省担当 松本拓也)
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