チェコが史上最大の調達契約を発表、246輌のCV90を約7,700億円で購入

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チェコは歩兵戦闘車の調達で優先交渉権を獲得したBAEとの交渉がまとまり、24日に「246輌のCV90を597億クローナ=約7,700億円で購入する」と正式に発表、この調達額は「チェコ史上最大の契約額」と報じられている。

チェコ産業界に対する約3,100億円分の直接投資=ワークシェアが履行されない場合、BAEは制裁を受けることになる

チェコ国防省は陸軍の歩兵戦闘車BVP-2を更新するためIFV調達プログラムを開始、これにBAEがCV90MkIV、GDELSがASCOD、RheinmetallがLynxKF41を提案していたものの「全ての提案が要求要件を満たしていない(車輌の技術特性に関する情報の欠落及び不正確さやチェコ防衛産業界との協力に関する情報の不足など)」と異例の発表を行い入札を中止、GDELSとRheinmetallは新しい入札条件の受け入れを拒否したためチェコ政府は「BAEとCV90MkIV導入に関する交渉」を国防省に許可した。

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この不可解で唐突なIFV調達プログラムの結果は、チェコ国防省が実施した入札プロセスに関する不備が原因らしい。

単純に言えば手続きの不備で「契約内容の草案を提出していない入札者」や「予定価格を上回る提案をしてきた入札者」が排除されないままIFV調達プログラムの入札が進められていたため、もし「契約内容の草案」を提出していない入札者が選ばれれば契約交渉で揉める可能性が、契約額の約40%をチェコ産業界に直接投資する必要があるため「高額な提案」ほど産業協力で高い評価を得る可能性が高く、入札参加の条件に「損害賠償請求権の放棄」に関する条項を抜けていたため、入札を一方的に打ち切れば訴訟に発展するリスクが高かったと国防委員会は報告している。

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つまり「正当な理由を提示することなく入札の打ち切り」や「損害賠償請求権の放棄」などを含む新しい入札条件をGDELSとRheinmetallが拒否したため、これを受け入れたBAEが優先交渉権を手に入れたいう話だが、この交渉がまとまり「246輌のCV90を597億クローナ=約7,700億円(関連費用込み)で購入する」と正式に発表、この調達額は「(単一の契約として)チェコ史上最大の契約額」と報じられており、当初計画より調達数と金額が膨らんだのは調達価格の高騰が原因らしい。

チェコは210輌の調達を終えた後に追加調達を検討していたが、調達価格が高騰しているため「契約に設定されたオプションを直ぐ行使した方がいい=提案前に提示された価格で追加分(36輌)を発注した方が調達コストを抑制できるという意味」と判断したという意味だ。

チェコが史上最大の調達契約を発表、246輌のCV90を約7,700億円で購入

出典:cv90.cz

今回発注されるCV90の引き渡しは2030年までに終える予定で、チェコ産業界に対する238.8億クローナ=約3,100億円分の直接投資=ワークシェアが履行されない場合、BAEはチェコ政府から制裁(恐らく高額な違約金)を課されることになる。

因みに現地メディアは「政府が国防省にレオパルト2A8購入についての交渉も許可した」と報じており、70輌の調達に約100億クローナ=約1,290億円の費用がかかるらしい。

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※アイキャッチ画像の出典:cv90.cz

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