手押し車の高齢女性、特急電車にはねられ死亡　阪急電鉄神戸線の踏切

事故のあった阪急神戸線の踏切=2023年5月24日、尼崎市口田中1丁目、宮島昌英撮影

　兵庫県尼崎市口田中1丁目の阪急神戸線塚口―園田間の踏切で23日午後8時40分ごろ、近くに住む女性（89）が新開地発大阪梅田行き特急電車（8両編成）にはねられ、まもなく死亡した。

　尼崎東署によると、現場は警報機と遮断機のある踏切。手押し車を押した女性が線路内でまごついているのを、近くにいた男性が目撃して踏切の非常ボタンを押したが間に合わなかったという。女性には認知症があったという。

　阪急電鉄によると、この事故で塚口―大阪梅田間が1時間半余りにわたって運転を見合わせ、上下線で97本が運休や遅延になるなど、計約3万9千人に影響した。乗客約300人にけがはなかった。