セガサミーフェニックス
卓上で数々の“夢芝居”を見せてきたサウスポーが勇退する。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」のセガサミーフェニックスは5月25日、チームの公式Twitterで来季の契約に関する発表を行い、リーグ初年度から5シーズン活躍したリーグ最年長選手・近藤誠一(最高位戦)との契約を満了したと発表した。近藤は百戦錬磨のベテランながら「大きく打って大きく勝つ」麻雀で多くのファンを魅了してきた。今年8月に還暦を迎えるものの、まだまだ雀士としては十分すぎる強さを持つだけに、惜しむファンも多そうだ。近藤は今後、新たな監督としてチームを率いることになった。
【映像】Mリーグ2022-23 選手の素顔に密着
近藤はMリーグ初年度、セガサミーフェニックスからドラフト2位指名を受けて入団。1年目は魚谷侑未(連盟)、茅森早香(最高位戦)の3人で戦うと、2年目からは和久津晶(連盟)、さらに4年目からは和久津と入れ替わりで入団した東城りお(連盟)と、女性3人をまとめる「お父さん」的な存在として機能した。一人の雀士としてもその打ち筋は正確かつ強烈で、ここ一番では「カッ!」と気合を込めたツモで高打点を連発。プライベートに密着した映像では、独身を謳歌する様子もファンの共感を集めていた。
なお魚谷、茅森、東城の3人は契約を更新。来シーズン前に行われるドラフト会議では「1チーム4人で男女混成」というルールにのっとり、男性選手を1人指名することになる。なお魚谷、茅森、東城の3人は契約を更新。来シーズン前に行われるドラフト会議では「1チーム4人で男女混成」というルールに乗っ取り、男性選手を1人指名することになる。各選手、監督のコメントは以下のとおり。
近藤誠一
セガサミーフェニックスを応援してくださる皆さま、いつも熱い応援をありがとうございます。私は今シーズンをもちまして、Mリーグの選手を退く決断をいたしました。もちろん名残惜しい気持ちもありますが、長きに渡るMリーグの戦いにおいて、万全の状態で対局に臨むことができない日々が続き、改善できる未来が見えなくなったことが理由となります。セガサミーホールディングスからは、継続の要請もいただきましたが、自身の現状を説明して、受け入れていただきました。
Mリーグ関係者およびスポンサー各社の皆さま、またセガサミー関係の方々には、大変お世話になり、心から感謝しています。また、チームメイトにも恵まれて、とても有意義で幸せな5年間でした。何より、これまで応援していただいた多くのサポーターやファンの皆さまに、心から感謝しています。どうかこれからも、セガサミーフェニックスを、そしてMリーグを、応援していただければと思っています。皆さま、本当にありがとうございました。
魚谷侑未
この度セガサミーフェニックスに契約更新していただく運びとなりました。ありがとうございます!今シーズンの不甲斐なさはオフシーズンでしっかり修練し、来シーズンに向けて精一杯頑張りたいと思います。そして契約更新のお話の日に近藤誠一さんがチームメンバーから離れることを聞きました。吉野監督がチームから離れることを聞きました。セガサミーフェニックスに携わる人、応援してくれる人、きっとみんなが同じ気持ちだと思います。「悲しい、嫌です」と。私にとっての憧れでした。支えでした。そして、一番優勝を届けたい人でした。近藤さんの笑顔が見たくて、悲しい顔を見たくなくて、戦ってきた面もあります。
でもチームの救いは近藤さんが監督としてチームに残ってくれることでした。だから、私は近藤さんに優勝を届けたい。共に選手としては成し遂げることの出来なかった夢を叶えたい。応援してくれる皆さまと共に、サポートしてくださるセガサミーの皆さまと共に、セガサミーフェニックスのメンバーと共に、そして近藤誠一新監督と共に…。まだ手にすることの出来ぬ“シャーレ”を必ず掲げたいと思います。吉野監督も2年間フェニックスを盛り上げてくれてありがとうございました。新メンバーが誰になるかまだわかりませんが、新生セガサミーフェニックスも応援宜しくお願いします!