「また一緒に演奏を…」 殉職の池内巡査部長、同僚の思い届かず

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「また一緒に演奏を…」 殉職の池内巡査部長、同僚の思い届かず

長野県警=長野市(原田成樹撮影)

【写真】殉職した県警中野署の池内卓夫巡査部長

元県警音楽隊楽長、丸山栄三さん(72)は事件が発生した25日夕、胸騒ぎを覚えた。中野署管内での事件で、同署に池内さんが勤務していることを知っていたからだ。「(地域課員は)現場で矢面に立つ仕事だが、あの日が、音楽隊の練習日だったらと思わずにはいられない」。悲報に接した直後、涙が止まらなかったという。

池内さんは本部鑑識課、本部自動車警ら隊などを経て、定年後に再任用。今年3月から中野署地域課で自動車警ら班に勤務していた。音楽隊では今年で入隊40年目を迎える最古参で、隊の柱だった。

「寡黙だったが、話すと誠実さが伝わった」という池内さん。隊では一貫してドラムを担当した。ディズニー関連の曲目が好きで、舞台では力みのない軽やかな演奏がさえた。練習曲の選曲も担い、黒板に曲名やポイントを星型のマークなどで丁寧に記していたという。

指揮者としてタクトを振った丸山さんとは「あうんの呼吸」だった。丸山さんが県警を退職する際には、演奏指導で使うようにと、ドラムスティックを贈ってくれた。

丸山さんは音楽隊OBで作るバンドで池内さんと演奏できることを心待ちにしていた。最後に池内さんの姿を見たのは今年2月の現役音楽隊による演奏会。声はかけなかったが、ドラムは変わらず光っていた。

「私は池内のドラムが好き。生まれ変わったら、また一緒に演奏したい」。プレゼントのスティックが、形見になってしまった。(内田優作)

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