ミキの昴生(右)と亜生
元タレントの上岡龍太郎さん(かみおか・りゅうたろう、本名・小林龍太郎=こばやし・りゅうたろう)が5月19日、肺がん、間質性肺炎のため大阪府内の病院で亡くなっていたことが2日、発表された。享年81。京都市出身。身内で密葬を済ませた。上岡さんは、人気お笑いコンビ「ミキ」昴生(37)、亜生(34)の伯父としても知られ、過去にはテレビ番組でミキの2人への思いを紹介される場面もあった。
【写真】「鶴瓶上岡パペポTV」の制作発表で笑顔を見せる上岡龍太郎さんと鶴瓶(92年)
上岡さんは1959年、横山パンチの芸名でトリオ芸人「漫画トリオ」としてデビュー。68年に解散後は朝日放送「探偵!ナイトスクープ」や関西テレビ「ノックは無用!」などで司会者として活躍。歯に衣(きぬ)着せぬコメントで全国的な人気を博した。人気絶頂だった2000年に引退し、その後はほとんど公の場に姿を現していなかった。
そんな上岡さんだが、近年では「ミキ」の伯父としても注目を集めた。ミキの2人の母親は上岡さんの妹。この関係性が明らかになると、テレビ番組などで話題になった。
2020年に放送されたTBS「A-Studio」にミキの2人が出演した際、亜生は、「小さい時に2回くらい会った。芸人になってからは一度も…」と説明した。昴生は、上岡さんの連絡先は知らないと話した。
2人が出演したこの番組のMC・笑福亭鶴瓶は、1987年から98年に放送された読売テレビの人気番組「鶴瓶上岡パペポTV」で共演した間柄。2人がこの番組に出演することが決まると、鶴瓶は上岡さんに電話をかけたという。その時上岡さんは、ミキの漫才について「漫才の型としては安定している」と評していた。
また、鶴瓶は、上岡さんから「ミキをよろしゅう頼むわな」と頼まれたことも告白。長年、付き合いのある鶴瓶は「あんなん言うたことないですよ」と語っており、昴生、亜生は感無量の表情を見せていた。