建国大統領・李承晩を「内乱首謀者」と主張する韓国国会議員【記者手帳】


建国大統領・李承晩を「内乱首謀者」と主張する韓国国会議員【記者手帳】

(写真:朝鮮日報日本語版) ▲進歩党の姜聖熙議員(左)が5月22日、韓国国会で開かれた朴敏植・国家法勲部長官候補(右)の人事聴聞会で質疑を行っている。/写真=国会放送

 北朝鮮正統論の視角にとらわれているから、李・元大統領が韓国の体制として自由民主主義と市場経済を選択し、6・25戦争で共産勢力を食い止め、韓米同盟で安全保障体制を構築した功績からは徹底して目を背け、李・元大統領と韓国をおとしめるのだ。進歩党の綱領には、保守系与党「国民の力」とも、進歩系最大野党「共に民主党」とも違って、「大韓民国」という単語が1回も登場しない。進歩党は綱領に「東学農民革命と3・1運動、4・3民主抗争、4・19革命、釜馬抗争と5・18民衆抗争、6月民主抗争と7・8・9月労働者大闘争、ろうそく革命など、とうとうと続いてきた民衆闘争の歴史と精神を継承する政党」と記した。彼らの歴史には「大韓民国」がない。

 今年4月に全羅北道全州乙選挙区の再選挙で国会入りを果たした姜議員が、残り1年の任期中、さらにどれだけ韓国と李・元大統領をおとしめるか分からない。だが一つ、忘れてほしくないことがある。姜議員は李・元大統領が建国した自由民主主義大韓民国の国会において表現の自由を享受している、という事実だ。

キム・スンジェ記者



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