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2023年5月、愛知県一宮市のJRの線路で電車と車が衝突し、女が逮捕されました。女は車で線路脇のフェンスを突き破り、わざと線路内に進入したとみられています。
【動画で見る】わざと車で線路に進入か…電車と衝突させ逮捕の女 考えられる『損害賠償請求額』過去の列車事故のケースは
列車の事故が起きた際の損害賠償について、弁護士に話を聞きました。
■「死んでもいいやと」車でフェンス突き破って線路内で列車と衝突
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2023年5月4日、愛知県一宮市のJR東海道線で、普通列車と乗用車が衝突しました。乗用車がフェンスを突き破って線路内に進入し、横転したとみられています。
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衝突時、乗用車は無人で、警察は現場付近にいた運転手の女を、列車往来危険の疑いで逮捕しました。この影響で列車は6時間運転を見合わせました。
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調べに対し、女は「人生がどうでもよくなり死んでもいいやと思った」と話し、わざと線路に入ったとみられています。列車の乗客ら約120人にケガはありませんでした。
■賠償請求の実情 2011年の踏切事故では約7800万円請求
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運休や遅延などのトラブル「輸送障害」は、鉄道側に起因するものや自然災害を除いても、年間で3015件も起きています。(2020年度・国交省)
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「踏切内で立ち往生してしまうなどの止むを得ずの事故もあれば、自殺や痴漢の容疑者が逃亡して線路に進入するなど、人為的なものも多い」と説明しています。
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列車事故が起きた際には、損害賠償が発生します。交通事故の裁判などを多く担当している牧野太郎弁護士に、損害の内訳や賠償請求の実情、そして今回の一宮市のケースについて聞きました。
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まず牧野弁護士に聞いたのは、2つの賠償請求の裁判です。
1つ目は2009年4月、大阪府の京阪電鉄の駅で起きた事故。34歳の会社員が花粉症の薬と飲酒の影響で駅のホームから転落し、列車に轢かれて死亡しました。
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このとき鉄道会社が遺族に求めた損害賠償は、時間外労働に伴う人件費およそ69万円、利用客らのタクシー代およそ13万円、車両修理費など合計で約85万円でした。
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判決では、男性の過失は軽いとして賠償額は減額され、約30万円の支払いが遺族側に命じられました。
2つめは、2011年2月に大阪府高石市の踏切で起きた事故です。踏切内で停車していた車と列車が衝突し、車の運転手の70歳の男性が死亡しました。
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