わざと車で線路に進入か…電車と衝突させ逮捕の女 弁護士に聞いた「損害賠償請求額」 過去の列車事故のケースは

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わざと車で線路に進入か…電車と衝突させ逮捕の女 弁護士に聞いた「損害賠償請求額」 過去の列車事故のケースは

FNNプライムオンライン

【画像】請求相手の能力を考慮して和解に至るケースが多い

「死んでもいいやと」車でフェンス突き破って線路内で列車と衝突

衝突時、乗用車は無人で、警察は現場付近にいた運転手の女を列車往来危険の疑いで逮捕した。この影響で列車は6時間運転を見合わせた。

調べに対し、女は「人生がどうでもよくなり死んでもいいやと思った」と話し、わざと線路に入ったとみられている。列車の乗客ら約120人にケガはなかった。

賠償請求の実情 2011年の踏切事故では約7800万円請求

鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「踏切内で立ち往生してしまうなどのやむを得ずの事故もあれば、自殺や痴漢の容疑者が逃亡して線路に進入するなど、人為的なものも多い」と説明している。

列車事故が起きた際には、損害賠償が発生する。交通事故の裁判などを多く担当している牧野太郎弁護士に、損害の内訳や賠償請求の実情、そして今回の一宮市のケースについて聞いた。

まず牧野弁護士に聞いたのは、2つの賠償請求の裁判だ。

1つ目は2009年4月、大阪府の京阪電鉄の駅で起きた事故。34歳の会社員が花粉症の薬と飲酒の影響で駅のホームから転落し、列車にひかれて死亡した。

このとき鉄道会社が遺族に求めた損害賠償は、時間外労働に伴う人件費約69万円、利用客らのタクシー代約13万円、車両修理費など合計で約85万円だった。

判決では、男性の過失は軽いとして賠償額は減額され、約30万円の支払いが遺族側に命じられた。

2つめは、2011年2月に大阪府高石市の踏切で起きた事故。踏切内で停車していた車と列車が衝突し、車の運転手の70歳の男性が死亡した。

死亡男性が契約していた保険会社に鉄道会社が請求した損害額は、列車の修理費約1700万円、踏切など設備の復旧費約3100万円、振替輸送費約460万円、通常運行できなかった分の運賃や特急券・指定席券など約1500万円、車のレッカー代、ケガをした乗客の治療費、事故対応の人件費や交通費、裁判の弁護士費用など、合わせて約7800万円だったという。

牧野太郎弁護士:
電車が破損してしまった場合には電車の修理費用、設備関係が破損した場合は修理費用・復旧費用。運行時間中に衝突したということになりますと、鉄道が一時中断することになりますので、そこの損害が一番大きいですね

判決では現場の状況などから、事故は車の運転手が故意に踏切に進入したため起きたと判断され、保険会社に支払いの責任はないとして請求は棄却されている。

2つのケースでは損害額に大きく差があるが、牧野弁護士によると、主に列車の利用者数と物的損害の面が大きな影響を与えるということで、新幹線や主要駅で起こった場合は1億円を超えるケースもあるという。

しかし、高額で支払えないケースはどうなるのか。

牧野太郎弁護士:
支払い能力に応じたお金を、示談金というわけではないですけれど、お支払いして解決するケースも多いという話はよく聞きます

回収できる見込みが低いと、訴訟しても費用が上回る場合があるため、請求相手の支払い能力を考慮して減額し、和解にするケースが多く、実際に裁判まで行くケースはまれだという。

また、請求対象が遺族の場合は「相続放棄」するケースも多いという。

相続は現金などだけではなく、借金や損害賠償債務といったマイナスの財産も対象になるため、プラス・マイナスを含めたすべての財産を3カ月以内なら放棄できるという。

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