「おやつは外で食べよう!」保育士を増やしたら園児が喜ぶアイデア続々 70年前と同じ最低限の配置ではトイレにも行けない…国がやっと増員支援へ

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「おやつは外で食べよう!」保育士を増やしたら園児が喜ぶアイデア続々 70年前と同じ最低限の配置ではトイレにも行けない…国がやっと増員支援へ

「Picoナーサリ和田堀公園」の給食の様子=2023年3月、東京都杉並区

 では実際に保育士が増えると、どのような効果があるのか。国の基準と比べて、倍以上の保育士が働く保育所では、働き方が改善し、保育を充実させるアイデアが活発に出るようになった。ただ、保育士は慢性的に人手不足で、全国的に取り組みを進めるには課題もある。(共同通信=若林美幸)

 ▽畳で横になってリフレッシュ、「午後も頑張ろう」

 3月の昼下がり、東京都杉並区の認可保育所「Picoナーサリ和田堀公園」。園児がいない保育士専用の休憩室で、10人ほどの保育士が談笑したり、畳で横になって体を休めたりしていた。保育士の1人は「以前勤めていた園では、休憩なしが当たり前だった。子どもと離れて休めるのでリフレッシュでき、午後も頑張ろうと思える」と明かす。別の保育士は「雑談で他の学年の様子を知ることができる。チームワークはとても良い」と話し、笑みがこぼれた。

「おやつは外で食べよう!」保育士を増やしたら園児が喜ぶアイデア続々 70年前と同じ最低限の配置ではトイレにも行けない…国がやっと増員支援へ

「Picoナーサリ和田堀公園」の保育士専用の部屋で休憩を取る保育士たち=2023年3月、東京都杉並区

 この日は、園児18人の1歳児の部屋に4人の保育士がいた。国の基準で必要な保育士は3人のため、1人多い。部屋の中で3人が子どもの面倒を見る傍ら、1人は保護者への連絡帳の記入に専念することができていた。

 ▽「命を預かっているのに毎日逼迫…」疑問を抱き、保育士増に奔走

 国の基準に疑問を抱いて行動に移したのは、Picoナーサリ和田堀公園を含め6園を経営する社会福祉法人「風の森」(杉並区)の統括、野上美希さんだ。他業種から転職し、夫の実家が経営する幼稚園の運営に携わった。風の森は、待機児童数が全国で2万人を超えていた2014年度、初めて保育所を開園。当初は国の基準にほぼ沿った形で保育士を雇用した。しかし野上さんは、保育士が休憩を取れず、残業しないと仕事が終わらない実態を目の当たりにする。幼稚園は園児の帰宅が早いので午後に事務作業ができるが、保育所は開所時間が長いためそうはいかない。「子どもの命を預かっているのに毎日逼迫している。これで良いのか」

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