「広報はままつ」大反響に担当者困惑　表紙に家康役の松本潤さんら

浜松市役所

　「広報はままつ」はどうすれば手に入るのか――。こんな問い合わせが浜松市役所に相次いでいる。5日に発行した6月号の表紙には大河ドラマ「どうする家康」に出演するふたりが並ぶ。担当者は予想以上の反響に戸惑いつつ、「浜松を知ってもらうきっかけになれば」と話している。

【写真】大反響の「広報はままつ」6月号。松本潤さんと有村架純さんが表紙を飾る

　「広報はままつ」は、市内のイベントや行政情報を伝える広報誌で、毎月約32万5千部を発行。自治会を通じて各家庭に配布しているほか、公共施設や包括提携するセブン―イレブンにも置いている。

　6月号には、5月の浜松まつりのリポートや、こども食堂の話題、市内に移住した住民へのインタビューなどを掲載した。

　今回表紙を飾ったのは、ドラマで徳川家康役の松本潤さんと妻・瀬名役の有村架純さん。4月29日に「三方原の戦いの記念碑」の起工に向けたくわ入れ式で犀ケ崖（さいががけ）古戦場（同市中区）を訪れた際に撮影された。表紙をめくると、松本さんらが参加した浜松まつりの騎馬武者行列の写真も並んでいる。

　市はホームページで、入手方法を案内している。区役所などで配布しているほか、140円切手を貼った返信用封筒などを入れて郵送で申し込むこともできる。6日までに約400人から問い合わせを受けたという。

　広聴広報課の担当者はこれまでにもタレントが表紙を飾ることはあったが「ここまでの反響は初めて」という。「これをきっかけに市内の若い人たちもぜひ手に取って欲しい」。

　また、市は今月号に限り「転売、転載などはしないでください」と明記した。「市民のお金で作り、無料で配布している」ためだが、すでにメルカリなどへの出品が確認されている。（大平要）