ウクライナ軍がロシアに奪われた領土を取り戻するための大反撃に出た中で、ロシア軍は今回の反撃の土台になったウクライナ軍の西側の戦車を破壊したと主張した。これに対してCNNなど外信は正確な戦況を把握するのは難しい状況として留保の分析を出した。
米軍事メディアのウォーゾーンとオランダの軍事情報サイトのオリクスが9日に伝えたところによると、ロシアは最近ザポリージャ州地域で破壊されたウクライナのM2ブラッドレー装甲車とレオパルト2A6などが写るドローン写真を公開した。
ロシア国防省はショイグー国防相の話として、「ウクライナの第47機工旅団が1500人の兵力と150台の装甲車両で4回のロシア防衛戦突破を試みたが撃退された。この過程でウクライナ軍は相当な兵力と装備の損失を出した」と主張した。
最近大規模反撃に出たウクライナはザポリージャ州にドイツ製レオパルト戦車、米国産ブラッドレー装甲車を投じたとされる。ドネツク州ではフランス製歩兵戦闘車両であるAMX10が目撃されている。
このうちロシアが公開した破壊された戦車の写真の真偽とどのように車両が破壊されたのかは明らかになっていない。米シンクタンク外交政策研究所(FPRI)の軍事分析家であるロブ・リー氏はウォーゾーンとのインタビューで、「写真を見ると一部の車両が地雷によって損傷した可能性がある」と分析した。
CNNとニューヨーク・タイムズなど外信もやはりまだ反撃初期のため戦況を正確に把握するのは難しく、ウクライナ軍が西側から支援された主火力を展開したのでもないと報道した。
こうした中、ウクライナ軍は反撃戦況に対してまったく発表せずにいる。
ただウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍が1.2キロメートルほど前進するのに成功した東部バフムトの戦況と関連し8日夕「ドネツク州で非常に大きな戦闘が起きたが結果がある」と言及した。
ウクライナ軍は8日から、ロシア軍が最近掌握に成功した東部のバフムトと南部のザポリージャ州地域など4カ所を中心に大規模反撃に出た状況だ。