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ロシア軍のウクライナに対するミサイル攻撃は続いており、キーウ当局は13日「首都に向けられたKh-101/Kh-555は全て撃ち落とされた」と発表したが、ドニプロペトロウシク州やハルキウ州にミサイルが着弾して30名以上の死傷者が発生している。
ロシア軍はShahed-136で防空システムの配備場所を割り出し、迎撃を受けにくいコースでKh-101/Kh-555飛ばしているのかもしれない
ザポリージャ州とドネツク州にまたがる約140kmの前線でウクライナ軍の反撃が進んでおり、これまでに計7拠点=ロブコベ、レヴァドネ、ノヴォダリフカ、ネスクチュネ、ストロジェベ、マカリフカ、ブラホダトネの解放に成功したが、ロシア軍のミサイル(Shahed-136を含む)攻撃も止まっておらず、13日の攻撃で30名以上の死傷者が発生した。
ロシア軍によるウクライナへのミサイル攻撃(無人機を含む) | ||
2022.09 | Shahed-136×26機(24機) 各種ミサイル×5発(4発) |
09月の総発射数×31 09月の総撃墜数×28 |
2022.10 | Shahed-136×244機(236機) 各種ミサイル×230発(149発) |
10月の総発射数×474 10月の総撃墜数×385 |
2022.11 | Shahed-136×63機(62機) 各種ミサイル×184発(134発) |
11月の総発射数×247 11月の総撃墜数×196 |
2022.12 | Shahed-136×99機(94機) 各種ミサイル×261発(186発) |
12月の総発射数×360 12月の総撃墜数×280 |
2023.01 | Shahed-136×108機(108機) 各種ミサイル×96発(75発) |
01月の総発射数×204 01月の総撃墜数×183 |
2023.02 | Shahed-136×45機(40機) 各種ミサイル×142発(79発) |
02月の総発射数×187 02月の総撃墜数×119 |
2023.03 | Shahed-136×89機(71機) 各種ミサイル×79発(38発) |
03月の総発射数×168 03月の総撃墜数×109 |
2023.04 | Shahed-136×71機(60機) 各種ミサイル×23発(21発) |
04月の総発射数×94 04月の総撃墜数×81 |
2023.05 | Shahed-136×408機(369機) 各種ミサイル×185発(154発) |
05月の総発射数×593 05月の総撃墜数×523 |
2023.06 | ||
01 | イスカンデルM×7(7)、イスカンデルK×3(3) |
発射数×10 撃墜数×10 |
02 | Shahed-136×21(21)、Kh-101/Kh-555×15(15) |
発射数×36 撃墜数×36 |
03 | 地元当局も現地メディアも「ドニプロ郊外に弾道ミサイルが着弾して20人が負傷とした」と発表しているが、ウクライナ空軍は攻撃の詳細を発表していない。 | 発射数×不明 撃墜数×0 |
04 | Shahed-136×8(6)、Kh-101/Kh-555×6(4)、クロピヴニツキー近くの飛行場に巡航ミサイルが2発着弾 |
発射数×14 撃墜数×10 |
06 | Kh-101/Kh-555×35(35) |
発射数×35 撃墜数×35 |
08 | Kalibr×2(0)、現地メディアはチェルカッスイ州に2発の巡航ミサイルが着弾して工場に被害が出たと報じている。 |
発射数×2 撃墜数×0 |
09 | Shahed-136×16(10)、Kh-101/Kh-555×6(4) | 発射数×22 撃墜数×14 |
10 | Shahed-136×35(20)、地上発射型ミサイル×8(2)、イスカンデルM、イスカンデルK、Shahed-136がポルタヴァ州のミルゴロド空軍基地に着弾した。 | 発射数×43 撃墜数×22 |
11 | Shahed-136×?(6) |
発射数×ー 撃墜数×6 |
13 | 1回目:Shahed-136×4(1)、Kh-101/Kh-555×14(10)、2回目:Kh-101/Kh-555×1(1)、ドニプロペトロウシク州クリヴィー・リフに6発のミサイルが、ハルキウ州にShahed-136が着弾。 | 発射数×19 撃墜数×12 |
ロシア軍の総発射数:2,545発、ウクライナ軍の総迎撃数:2,044発 |
キーウ当局は13日「首都を攻撃するためTu-95MSから発射されたKh-101/Kh-555は全て撃ち落とされた」と発表したが、ドニプロペトロウシク州当局は「クリヴィー・リフに6発のミサイル(このミサイルという語句にはShahed-136も含まれる可能性が高い)が飛来し、5ヶ所に着弾して30名以上の死傷者が出ている」と、ハルキウ州当局も「Shahed-136の攻撃でインフラ設備に被害が出ている」と主張。
ウクライナ空軍も「カスピ海上空のTu-95MSから14発のKh-101/Kh-555を、南方から4機のShahed-136を発射し、10発のKh-101/Kh-555と1機のShahed-136を撃ち落とした。さらにロシア軍はTu-95MSで2回目の攻撃を行い、予備データによるとウクライナ上空に到達したKh-101/Kh-555は1発だけで撃ち落とした」と発表した。
6月にロシア軍が撃ち込んだミサイルとShahed-136の数は187発で、ウクライナ軍は内145発を撃ち落としているため迎撃率は77%だが、キーウ当局は「6月に首都上空へ到達した敵ミサイルはない=全て撃ち落としたという意味」と主張しているため、首都上空の迎撃率を100%と仮定すると地方上空の迎撃率は「77%」よりも下がる格好だ。
因みに空軍のイグナト報道官は「Shahed-136よりも弾道ミサイルや巡航ミサイルを撃ち落とす方が難しいが、依然としてShahed-136は防空システムにとって頭痛の種だ。低空を飛んでくるShahed-136をレーダーで検出するのも、150km/h程度の低速で飛ぶShahed-136を高速で飛ぶ戦闘機で撃ち落とすのも非常に困難で、夜間に様々な方向から同時に侵入してくるを対空機銃で撃ち落とすことは出来ない」と述べているのが興味深い。
米空軍のブレマー大佐は「ロシアはミサイルやドローンを使用してウクライナに世界初の空中消耗戦を挑んいる。敵防空システムを直接破壊するのではなく、インフラをミサイルや無人機で攻撃することで地対空ミサイルの枯渇を狙っており非常に狡猾な策略だ。国民を守るため地対空ミサイルを消耗し続けるか、長期的な成功のため高い代償を支払うかの選択を突き付けている」と指摘していた事がある。
イグナト報道官も「Shahed-136を夜間に撃ち落とすためには地対空ミサイルを使用せざるを得ない。ロシアがShahed-136を使用するのは我々の地対空ミサイルを消耗させるためだ」と述べており、ここに来て両者の見解は見事に一致した。
Shahed-136の夜間迎撃に効果的なゲパルトは数が限られており、地方都市をカバーする目視照準の対空機銃ではShahed-136を止められないためウクライナ軍は地対空ミサイルを消耗し続けているのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Повітряні Сили ЗС України
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