決壊したカホフカ水力発電所のダム=6日、ウクライナ南部ヘルソン州(ウクライナ大統領府提供、AP=共同)
ウクライナ南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダム決壊で、同州のロシア側行政府トップ、サリド氏は14日「発電所の修復作業に1年半から2年かかる」との見通しを示した。「砲撃の中で作業することは不可能だ」とも述べた。洪水被害の拡大を受け、ロシアのクレンコフ非常事態相は14日「連邦非常事態」と認定したと表明した。タス通信などが伝えた。
サリド氏はロシア北西部サンクトペテルブルクで記者団に、専門家の試算として修復に約2千億ルーブル(約3300億円)が必要だと指摘。環境に与えた被害は算定できないとした。ロシア支配下のドニエプル川南岸では17人が行方不明だという。